2017年4月30日日曜日

今後の賃金動向

このようなサイトを運営していると(運営してるのか)、

やはり賃金に関する問い合わせが多いし、サイト閲覧も賃金に関する投稿が圧倒的に多い。

以下にあるのは自動車労連(タクシー関係事業者の労働組合)で出している賃金データになるが、

http://www.zenjiko.or.jp/img/data_pdf/2015_3.pdf

このようなデータはネット上でアクセスしやすい賃金データであるにも関わらず、

労働組合が出している(より労働条件が悪いことをアピールすることが目的である)という問題がある。

このデータは2013年までのデータとなっているが、

2013年の全国平均年収が298万円(ここで読むのやめるなよ)

タクシー収入は地域格差が大きい(東京では400万を超えている)ことと、タクシーという全く自由な仕事の特性を考慮して、この金額を推し量るべきではあるが、

他の業種から比較して少ないことは否定できない(上のデータにおける全産業平均(524万)の数字もまゆつばものやな…)。

しかし注目すべきは平均年収でなく、平均年齢(58.4歳)である

タクシードライバーの平均年齢は年々上昇している

これも地域差があるものの、年にほぼ1歳に近い水準で上昇していて、現在(2017年)は60を超えているのである。

残念ながら、ほとんど若い世代が入ってきていない

タクシードライバーの収入は地域格差と共に、年齢格差も大きいが、我々が見ているデータは60歳近いドライバー、

要するに年金をもらい始めているドライバーの平均である

2012年頃からは団塊世代が65歳を迎えて、フル年金を受給し始めている。

そのような超高齢化社会でタクシーの需要が急増している中、

働く側はギアを下げている

という逆転現象が起きている。

2013年の後のデータ(組合はあまり見せようとしないが…)において、平均年収は間違いなく上昇しているが、

それは年金をもらいながら悠々自適にドライバー生活を楽しんでいる高齢ドライバーの平均にすぎない表面的データである。

ウーバーという黒船を追い出し、ドライバー不足が顕在化している昨今において自動運転タクシーなど脅威ではなく、パートナーでしかない(それが可能ならな)。

巷はタクシーを待つ利用者に溢れ、ドライバーは好きな時間に自由に日銭を稼ぐ

そんな時代がもうやってきています