2016年10月17日月曜日

タクシー料金の考察

このところ話題になっている東京のタクシー初乗り距離の短縮については非常に興味を持って観察している。

都内のタクシーの初乗り料金が410円! 歩合制のドライバーは戦々恐々


こちらの記事の内容は初乗り料金が下がることで

乗客のタクシー利用が増える

という東京ハイタク協会の川鍋会長の主張と、

「それはないんじゃないですか」

という運転手の不安の両方を取り上げ

だから何が言いたいねん

という形で締めくくられている(お前のブログも人のこと言えんやろ)。

・・・

そんなことは良いとして、

過去にもこのブログでは公開しているが、

タクシー料金の計算方法

というのをお教えしよう(上から目線やな)。

この計算方法は俺が開発したものだが、意外と知られていない(ほんまかいな)。

タクシー料金は大きく、

乗車料金+距離料金

に分かれる。

乗車料金とは英語でいうところの「フラッグフォール(fragfall)」

日本では「メーターを倒す」などと表現するが、昔のメーターは実際に「空車」という表示を手動で「倒す」ことによってメーターが動き出したわけである。

恐らく海外では旗(Frag)を上げていて、乗車したときにその旗を降ろした(Fall)のだろう。

その旗を降ろしたときに発生する料金、

乗っただけで払わなくてはならない料金が「乗車料金」となる

ちょっと難しいがこれは「初乗り料金」とは異なる。

そこにプラスして「距離料金」が加算されるわけである

まずは「距離料金」の計算だが、これは単純に「加算料金」となるわけだが、

わかりやすく1キロに換算することとする。

計算式は、

1000÷加算距離×加算料金

が1キロごとの距離料金となる。





現在の東京の料金に当てはめると、

1000÷280×90≒321.4

となる。

そして「乗車料金」だが、

一般的な公式は

初乗り料金-(初乗り距離÷加算距離×加算料金)

となる。

東京では、

730-(2000÷280×80)≒87

約87円と出る。

ちなみに上の「1キロあたりの料金」を使って。

初乗り料金-(1キロあたりの料金×初乗り距離)

でも計算できる。

730-(321.4×2)≒87

上と同じ結果となる。

要するに東京の現在の乗車料金はたったの(・・・と表現して良いだろう)87円なのである
























こちらの表を見ると、初乗り運賃は

東京 730円

ニューヨーク 260円

ロンドン 302円

※この表の為替レートは古いもので、現在(2016年10月17日)のレート1ドル104円、1ポンド126円に換算した。

東京は先進国の中でも圧倒的に高い料金に見える。

しかし「乗車料金」を計算すると、

東京 87円

ニューヨーク 208円

ロンドン 252円

となり、現在でも東京の乗車料金は圧倒的に安いことが分かる。

おさらいをすると、タクシーの料金は

乗車料金+距離料金

であり、短い距離での利用であれば乗車料金が安いほど相対的に「安い」ことになる。

要するに東京の(又は日本の)タクシー料金は

今でも近距離利用にお得に設計されている

ということになる。

これが、今回の実験では

初乗り料金 410円

初乗り距離 1059メートル

加算料金 80円

加算距離 237メートル

となり、上の計算式に当てはめると、

乗車料金 53円

1キロあたり 338円

となる。

距離料金はやや値上げしているものの、従来でも激安だった乗車料金はさらに値下げとなってるのである。

ここで疲れたので、この料金についてどう考えるかは

あなたの判断に任せます(だから何が言いたいねん・・・)