2013年3月31日日曜日

忘れ物

http://m.nypost.com/p/news/local/manhattan/honest_cabby_charges_no_taxi_tax_KcSLbio6XmdYKxqsnZQnhJ

こちらはFacebookより情報頂いたニューヨークポストの記事で、

あるニューヨークのタクシー(イエローキャブ)にiPhone5を忘れた乗客がいて、

30歳のバングラデシュ人で、良心的なドライバーのモハメッドさん(Mohammad Riyaz)が、

その乗客の家まで、そのiPhoneを届け、

しかも乗客の奥さんが与えようとした礼を頑なに断った

という美談である。

モハメッドさんの言葉がカッコいい

"If I died today what's my money going to do?"
(もし俺が今日死んだら金なんて何の意味もないのさ)

"If I do something good now then when I die good things will happen in the next life."
(でもな、良いことすればさ、死んでも必ずそれは俺の次の人生に生きてくるんだ)


ちょうど、俺も久々に昨日車内に忘れものを見つけた。

それは扇子やったのだが、

ちょっと一瞬迷うものではある(そんなもんいらんかもしれへんしな)

しかし広げると、何か筆でお礼の文章が書かれていて、

25年3月30日
××一同より

みたいな、恐らく時期的にも送別会の贈り物やろか

これ…(見た目より)意外と本人に取っては大事なんちゃう…

と思い、夕方のちょっと動いてる時間だったが、

幹線をUターンして、

その客の降りたホテルに車をつけた

どうでもいいが、受付はかわいいお姉さんだった。

そんなお姉さんの笑顔を向けられると、

俺は自然と館ひろしっぽくカッコつけて斜めになっていた。

「あの…先ほどこちらまでお客さんをお送りしたタクシーの運転手ですが」

「はい…お世話になります」

お世話してあげたい…

「××さんという方ですが、お分かりになります?」

「はい、分かります」

「その方が車内に、これを忘れていかれたので」

ここでサッと下から扇子を勢いよく出して見せる。

「それを届けにわざわざ・・・」

女性の目が輝く

「あぁ、この人いい人やわ・・・」

みたいな。

さらにここでサッと扇子を広げてパタパタしようと思ったが、

変な人みたいになるのでやめた(もうここまでで十分変な人やで)。

忘れ物の場合は、

一応会社への報告義務みたいなのがあるし、

またその忘れ物をした客は、

見るからに高そうな着物を着た老夫婦で、

話も弾んだこともあり

まあ、とりあえず受け付けのお姉さんが客の部屋に電話するのをカウンターで待っていた。

「・・・失礼します、タクシーの運転手さんが忘れ物の扇子を届けてくださったんですが・・・」

いいねぇ・・・大事な扇子なんやろねぇ

恐らく急いで降りてきて、

「ありがとうございます!これ少ないですけど・・・」

で、万札みたいな、

「えっ!こんなにもらえませんよ。わたしは当然のことをしただけですから」

「いえ、もしこれをなくしていたら、わたしは一生後悔しました。これでも少ないくらいです。受け取ってください。 」

「・・・あぁ、そうですか。それでお客さまが納得するのでしたら・・・このお金はユニセフに寄付させて頂きます」

ここまでは妄想

「お客さま確認取れました?」

「はい」

「・・・」

「あの・・・後でお食事に出られるときに取りに来られるそうです」


"If I do something good now then when I die what's good things going to do with this current life."
(でもな、良いことしたってさ、そんなの俺が死んだら一体何の意味があるんだい?)


2013年3月29日金曜日

3月第4週の乗務日報~4乗務135点


10年の節目に、

ちょっと力を込めてブログを書いてみたのだが、

それなりに多くのアクセスを頂いて、

努力は報われることを実感した(あー、なんか突っ込んでやりたい)。

17日から始まった3月の第4週は、

18月19火21木22金

の4乗務、

ちなみに20日(水)は春分の日で祝日

3月18日(月) 日照0.0 気温19.2~13.2 雨8.5
営収 30,440(16,940) 20(13)回 12.50(7.00)時間
MAX 3,590-3,910

この日は、午後から雨風吹き荒れる大荒れの天気

前半は回数稼いで、

夜はイマイチやったものの

及第点の20回を獲得

タクシー運転手って大抵遠方狙ってると思われるが、

それなりに経験積んでる運転手なら回数を目標にするものである

どこへ行くかなんてのは関係ない

俺の乗務では14~15時間、

休憩回送時間を抜いて12時間程度

1乗務20回を目標にやってます。

3月19日(火)A 日照6.9 気温21.1~8.7
営収 49,930(11,830) 21(6)回 12.50(4.75)時間
MAX 3,270-17,830

この日は弾けたなぁ

前半はさほどでもなかったが、

夜がすごかった(なんかいやらしいな)

特に最後は若い男女の乗り合いで大阪まで行ったのだが、

なかなか面白い乗車やった

また時間あったらブログに残しとこ

3月21日(木) 日照7.7 気温9.0~-0.6
営収 25,460(9,230) 15(7)回 10.50(6.50)時間
MAX 1,910-2,630

最近は期初に良いスコアを出して、

余裕を持ってぐっと走ることが多かったのだが、

今回は期初でこけた感じ

苦しみながらも、まあ作れたかなと。

最終はインドネシアから来た学生さん

「1年ちょっとこちら(日本)に留学してました。明日インドネシアに帰ります」

一応英会話です。

「へー!インドネシアのどこなん?」

「アンボンいうとこ。知ってる?小さな島なんやけど」

「そんなん知るかいな。小さな島ってどのくらい人住んでんの?セベラルサウザンド(数千人)くらい?」

「えっと・・・ハーフミリオン(50万人)くらいかな」

「・・・(インドネシアとかやっぱすげぇ)」

「遊びに来てください。(メモ渡して)これわたしの名前です。フェイスブックでアクセスしてください」

「あぁ・・・OK。(友だち)リクエスト送るよ」

って、そんな名前(フェイスブックに)ないやんか!(頼んでもないのにだまされたか)

3月22日(金) 日照8.3 気温16.1~-2.3
営収 29,680(12,560) 20(9)回 12.00(7.00)時間
MAX 1,830-2,150

3月も後半になって、気温は上がってきたものの

夜はまだ冷える

年度末や言うのに、

苦しい金曜やった

何事もなく終わったが、

20回クリアしたから、まあ満足かな

4乗務135,510(1乗務平均33,878)

書き入れ時の金曜に外したものの

1度ブレイク(火曜)入ると、それなりに平均行くね。

さあいよいよ年度末本番

がんばろ

2013年3月23日土曜日

10年が過ぎて

先日久々に用事で大阪に出たのだが、

大阪梅田の駅を降りて、真っ先に向かったのが


阪急3番街のタクシー乗り場

10年前、この場所から俺のタクシー人生は始まった

この乗り場は大阪でも定番というか、

最も乗せやすい乗り場の一つで、

多いときは茶屋町の方まで待機車両があふれているのだが、

その日の朝は動きが良く、

「えっ、また進むの?えっ、早いな。心の準備が・・・」

3台目2台目くらいになると、ドキドキしてきて、

ついに先頭

そこまでトントン動いていたのに、

俺が先頭になった途端に動きが止まった(今でもそうやんな)

そんな気がしただけなのかもしれないが、

とにかく長く感じた

駅の並びの先頭って独特の雰囲気があって、

通る人みんなが自分のこと見てる

とか、

俺がここの主人公

なんていう意識過剰になったり、

誰がこの車に乗ってくれるんやろ

とか、

ここを歩いてる数十人、数百人の他人のうちの

(多くの場合)たった一人が俺の人生とリンクする瞬間が訪れる

なんて、通る人まさに一人一人、その服装仕草までが全て目に入ってくる

そんな特別な場所なんです

その特別な場所は10年経った今でも独特の緊張感がある

しかしこの初めての先頭

その緊張感はすごかったなぁ

そしてついに乗ってきたのは、

春なのにロングコートを着た、黒ぶちめがねをかけた小太りの男性

年齢は40代から50代くらいかなぁ

今でもその人の風貌はしっかりと頭に思い浮かべることが出来る。

初めての乗車やから優しそうな人がいいなぁ

なんて思っていたのだが、

「おはようございます!どちらへ行かれますか?」

教育では確か最初に新人であることを伝えるように言われていた気がするのだが、

明らかに分かる場所ならわざわざそんなこと言う必要もないやろ

という自分の勝手な判断から、このような言い方をしたように思う。

「OAP」

俺の希望は叶わず、恐らく会社ではそれなりのポストにいるような、

しかもちょっと厳しい上司

みたいな感じの冷たい目でさらっと言われた。

「はい?」

「OAPやって、OAP行って」

「あぁ、OAPですね・・・わかりました」

OAP

というのは、大阪アメニティパークの略で、大阪帝国ホテルと隣接している施設、

まあ大阪では非常に重要なポイントになるわけで、

当然教育段階でも何度か行っていたわけである。

 要するにこの行き先は、

「明らかに分かる場所」

のはずやったわけだが、

行き先を聞いた途端

頭が真っ白になった

もうどうしていいかわからないわけですよ。

「あの・・・すいません・・・新人なんで・・・行き先誘導して頂いてよろしいですか?」

「はぁ?いいよ。早く行って」

この対応きつかったなぁ。

「先に言えよ」

みたいな。

わかってるんやけど、

その行き先わかってるんやけど、

どうにも思考能力がなくなってしまって、

もう頭に血が上って

わからなくなってしまったんです。

そんな風に言いたかったけど、

言ったら恐らく厳しい言葉を浴びせられそうで、

この年の3月は寒くて、大阪でも雪が降ったくらいなのだが、

もう身体中じっとりあぶら汗かいて、

梅田からOAPまで行くのって、

基本的には(歩けば)扇町通り一本で行けるんやけど、

扇町通りは途中から逆向きの一方通行になるので、

ちょっと細い道を通って行かないとあかんくて、

ややこしいだけに、そのルート確認も何度もしてたんやけど、

もう忘れてしまうのね。

「そこ曲がって!真っ直ぐ行けないよ。右曲がって、そこ左」

「はい・・わかりました」

梅田からOAPって、3キロ程度なのかな、実際結構近いんやけど、

長く感じたなぁ

いつになったら着くんやろ

って、ほんま今でもあの乗車は忘れられない。

料金は確か900円やったと思う

金もらったとき嬉しかったなぁ

お客さん普通に降りていったし、

大きなホテルのタクシー乗降場やから、

ちょっと停まってること出来なくて、

天満橋通りまで出て、路肩に車停めて、

少し息ついてた。

こんなんこれからやっていけるんやろか・・・

とりあえず次の乗車大丈夫やろかって

とは言っても2度目3度目の乗車は覚えてないんやけど。

あれから10年

今では、郊外に移ってきたものの

「運転手さんめちゃめちゃ道詳しいな」

「なんでそんな場所知ってんの?」

とか、

「やっぱプロやわ・・・」

なんてことも、自慢やないけど(自慢やけど)しょっちゅう言われるようになりました。

地域にもよるが、

タクシーの乗車は都会の隔日勤務で1乗務大体30回前後くらいやろか(東京くらいになるともっと多いやろけどな)

月にすると約300~400回

年間4千回くらいかな

ちなみに個人的な昨年1年間の乗車回数は3678回

10年では少なく見積もっても3万回以上

車内で出会った人たちも数万人に及ぶ

数え切れないほどの印象的な出会いはあったし、

嫌な思いをしたこともあったけれど

原点は忘れられない。


昨年オープンした梅田阪急はすっかり変わって、きらびやかになってしまったけど(前からデパートはきれいやったやろ)

3番街のタクシー乗り場は全く変わらないんよね

良い意味で古臭くて、暗くて、大阪らしくて(そこまで言って「良い意味」とか苦しいで)

あそこに行くと、あの頃のことを鮮明に思い出す

タクシーに乗り始めた頃に結婚したのだが、

そのときに、親父に言われた言葉がある。

「結婚相手の親には『タクシーを続けるつもりはない』と言えよ」

「はぁ?俺はずっとタクシー運転手になりたかったし、ずっと続けていくつもりだけど・・・」

「そのつもりでもいいから、そうやって言え。タクシーっていうのは、そういう職業だから」

・・・「そういう職業」

10年経っても未だその言葉が頭から離れない。

別に自分の親を批難するつもりはない。

実際タクシーに乗ってみたら、確かに日本では世間の目が「そういうもの」であることは痛いほど分かる。

なんで「そんな職業」になってしまったんやろ

よく考える

10年考えてやっと答えがわかった

運転手仲間と話していると、よく聞くフレーズがある。

「どうせこんな仕事してるから・・・」

「こんな仕事する前は・・・」

「アホらしい」

「子どもには絶対やらせたくない」

なんで?

なんでそう思うの?

俺たちがいなくなったら経済動かなくなるんちゃうの?

俺たちを必要としてる人たちは山ほどいるやろ

切実に、時には涙ぐんで客に感謝してもらうことあるやろ

あんたら毎日タクシー乗っててそれが分からないの

自分の仕事を本当に「アホらしい」と思うのなら、タクシーに限らず早いとこやめたらいい

それはもはや生活とか、そういうレベルの問題ではない(「あなたの生きている価値はあるのか」という話やんな)。

よく知られている話かもしれないが

イギリスのロンドンでは、タクシードライバーは非常にステイタス(社会的地位)の高い仕事で、

ツイッターなどで話すこともあるが、

日本の運転手とは全く違って

みな自分がドライバーであることに誇りを持っている

でもやってること、仕事の内容は我々日本の運転手と全く同じわけですよ

違うのは働く人間の意識だけ

「どうせ俺たち・・・」

なんて言ってるからバカにされるんや。

胸張って言いましょうよ。

我らタクシー運転手

文句あるかって、

40も近くなってきたが、

10年経っても、幸いにも自分は未だタクシー運転手としては若い部類に入る

まだまだ時間はある。

そんなに簡単ではないかもしれないが、

10年後20年後のタクシーのイメージを変える

そのために、

みんな高く意識持っていきましょうよ

そしていつか、

「タクシー運転手の婿さんもらって本当に良かった」

そんな時代が来ることを信じて。



2013年3月22日金曜日

3月第3週の乗務日報〜5乗務160点


今年の3月は良い陽気が続く。

3月10日からの第3週は、

12火13水14木15金16土

久々の5連勤やった。

通常悪いと言われる「日曜月曜」を抜いたこの5連勤は、

ゴールデンシフト

と言われるが(勝手に作るな)

結果は・・・

3月12日(火)A 日照11.2 気温15.9~-4.7
営収 27,620(8,410) 12(5)回 11.25(5.25)時間
MAX 2,390-9,190


連勤初日のこの日は、

ちょっと力抜き気味で、

前半は低調、

後半も低調やったが・・・

最後にちょっとあたりがあって、

一応数字は作れた。

3月13日(水) 日照0.8 気温18.5~5.4 雨7.5
営収 44,210(15,190) 22(13)回 14.50(7.50)時間
MAX 1,910-16,790

この日は午後には雨が降り、

強風が吹き荒れた(春一番?)

そんな天気で前半は回数稼げて、

最終は加島

「あー、やばいっす。(電車)乗り過ごしました」

20代前半の若者

「(料金)結構かかるよ」

「金は大丈夫っす」

「ありやっす」

3月14日(木) 日照1.6 気温5.7~-1.8 雨0.5
営収 42,010(26,830) 13(7)回 11.25(7.00)時間
MAX 12,310-7,990

前日の嵐から明けたこの日は、

気温がぐっと下がって、

前日遅くなったので、

昼過ぎの出庫

15時頃まで2千円ちょっとしか持ってなかったが、

15時前に葬儀屋さんから遠方

18時前にはドクターのご自宅からまた遠方と、

前半はつきまくり

夜はイマイチやったものの

2日連続の40点超え

3月15日(金) 日照10.6 気温13.6~4.4
営収 27,610(6,500) 13(6)回 11.50(5.25)時間
MAX 1,830-13,510

普通火曜から土曜の並びで、

火水木を今回のようにうまく乗り切れば、

金土はイージーに稼げる

というのが普通の流れである。

しかしこの週は普通やなかった。

この金曜はひどかったなぁ・・・

最終あたっても30点に届かず。

3月16日(土) 日照10.8 気温15.5~-3.5
営収 19,200(5,220) 8(4)回 11.00(6.75)時間
MAX 1,590-9,830

金曜が悪かった次の土曜は動く

というのが普通の流れなのだが、

しかしこの週は普通やなかった。

最近の土曜の例に倣って、出は遅かった(13時過ぎ)ものの、

それにしてもひどい土曜日やった

あまりに苦しくて、

最後は隣りの駅に入ってしまった

この世界一応「なわばり」みたいなものがあるので、

こういう行動は冷たい視線を浴びるのだが、

こういうときは空気読まずに堂々としているのが大事

うまい具合に遠方があたって、

気持ちの良く冷たい視線を浴び続けた・・・

5乗務合計 160,650(1乗務平均32,130)

まあ週後半は苦しみながらも、

強いとこ見せたねぇ

やっぱ俺持ってるわ。

2013年3月19日火曜日

All of New York passes through the back of a taxi

「全てのニューヨークはタクシーの中にある」



フェイスブックで教えてもらったこちらのサイトだが、

まあサイトのデザインから、このドライバー(Daniel Wilsonさん)のルックスから

何から何までクールなわけだが、

要するに、

タクシー内での会話をレコード(録音)して、公開してしまおう

という計画(プロジェクト)である。

確かにタクシー内で客同士が交わす会話は面白い

しかしそれを公開するとなると・・・

何か法に触れることはないのだろうか?

もし日本でこれをするとして(注:しませんが)、

パッと思い浮かばない

プライバシー権というのは、憲法上認められていない権利と言われている。

しかしこれって、

機器とか揃えなあかんし、

場合によっては、かなり危険な橋を渡ることになるが

何か儲かるんか?

と思ってしまう俺は、

クールでない貧しい男なんやろか・・・

2013年3月15日金曜日

3月第2週の乗務日報~4乗務111点


これが日本でタクシー車両として使われている車種としては、最も多いと言われる

クラウンコンフォートの裸体画像である

こんな写真をネット公開していいんだろうか・・・(何か問題あるのか)

まあこんな整備現場に顔を突っ込んで、

「これなんすか?」

なんてベテラン整備士さんに聞きながら勉強しているわけです(うぜぇ)。

「ちょっと写真撮っていいすか?」

なんて聞いたら、

「ええよ」

って、(整備)工場長この横で笑顔でポーズ取ってたりして、

うけるやろ(いい人ねんで)

遅ればせながら、

先週の日報アップ

3日から始まった3月第2週は、

5火6水7木8金

の4連勤

3月5日(火) 日照7.5 気温12.2~-2.0
営収 26,490(8,300) 11(8)回 12.00(6.50)時間
MAX 1,750-13,110

気温も上がり春らしくなったこの日は、

前半から低調で、

単価も低く、

夜も動きが悪く、

苦しんでいた24時過ぎに、

ちょっと乱れた感じの(見た目20代)女性の乗車、

「伊丹、ダイシの辺りまで行ってください」

「・・・ダイシ???」

「知らないんですか?」

ダイヤモンドシティのことでした。

そんな訳し方あんのかい!

3月6日(水)A 日照10.5 気温15.3~-2.8
営収 16,450(5,990) 9(3)回 10.25(5.00)時間
MAX 2,950-4,070

この日もグッと気温が上がって、

昼間は久々に気持ち良くワックスがけが出来たものの

仕事の方はひどかったなぁ

昼間も夜もほんま最悪

久々の大崩れやった。

3月7日(木) 日照8.3 気温18.3~-1.1
営収 32,460(14,920) 16(9)回 12.75(7.50)時間
MAX 3,350-4,550

この日はさらに気温が上がったなぁ

もう冬はどこに行ったんやろ

みたいな春めいた週やった。

前日の崩れを取り戻そうと臨んだ乗務やったが、

まあまあいい感じで動いたものの、

夜の製薬会社の10台近くの台数口が見事に外れ・・・

それでもよく粘ったな

こういうスコアメイクは嫌いじゃない。

3月8日(金) 日照5.1 気温18.2~5.5
営収 36,100(17,120) 17(10)回 11.75(6.25)時間
MAX 5,590-9,750

この日は午前中からよく動いて、

昼過ぎに病院から5千円口のミドル

天気も良かったし、

昼時に長いのがあたって

客を降ろした後、気分良く近くのコンビニに寄って、

ちょっとリッチなおにぎり買っちゃおうかなぁ・・・(お前の贅沢ってそんなんか)

なんて冷蔵ケース眺めてたら、

入口から駆け込んで来た男性が、

はぁはぁ息切らしながら俺の横に来た

ふと横を見ると、

相手もこちらを見た

そう間違いなく

さっき降ろした客やった

この空気わかるかなぁ・・・

場合によっては、

「あぁ・・・先ほどの!どうも!」

なんていう対応も当然出来るわけだが、

この客の場合そういう感じではなかった。

別に険悪な雰囲気やったわけではないが、

特に会話もなく20分ほどの乗車を終えたわけである

1メートル以内の至近距離でお互い顔を見合わせたわけやから、

当然向こうも気付いたやろう

しかしお互いそこで何かリアクション取ることはなかった

200円くらいのラグジュアリなおにぎり2個くらい買ったろと思ったのに、

そんなことしたら、

こいつ俺の乗車で儲けてリッチなおにぎり買いよってからに・・・

なんて思われたらいけないので(思われへんから普通に買えよ)、

パンの陳列台の方に振り返って、

このときの俺は、

絶対おにぎり、TPPお米モードやったのに(「TPPお米」って何?SEOか)

100円くらいの適当なドーナツ持って、

とぼとぼとレジに歩いていった(この話ここまで長々と綴る必要あったのか?)

4乗務合計 111,500(1乗務平均27,875)

平均27点とここのところの好調からすると、

低調な週ではあったが、

天気は良かった

この週の土曜日にはなんと20度を超えて(21.3度)

気分は悪くなかったね。


2013年3月9日土曜日

持ってて良かった?中小企業診断士


流れる季節の真ん中で・・・

ふと自分が中小企業診断士であったことを思い出す

暖かくなって、天気も良かったので(そんな理由でお前・・・)

久々に診断士の勉強会に参加してきた

自慢やないけど(ということは自慢やな)

中小企業診断士って結構人気資格で、

こちらのサイトでは、

人気資格ランキング(20.男性部門)でトップ

になってたりするんですよ。

結構難しいんですよ(だからなんやねん)

まあ、その他にも宅建とか行政書士とか簿記1級とかTOEIC870点とか、いろいろあるんやけど(ほんま感じ悪いな)

でも、こういう会に参加したら当然、

名刺交換会

みたいのがあるわけやん。

俺は会社の個人名刺なんて持ってないから、

パソコンで自作して持っていくわけですよ(紙代結構高いねんな)

交換する相手は大抵よく知ってる大企業でさ、

「XXで経営企画部の部長やってます」

「ITソリューションのシステム設計に携わって・・・」

「海外進出プロジェクトのリーダーで・・・」

そんなとこに、

突然「XX交通」なんていう名刺を差し出すと、

「えっと・・・これは・・・」

「タクシーの会社です」

何食わぬ顔で答える。

「そこで、何か管理の仕事をされてるんですか?」

「いえ、ただの乗務員です」

「・・・」

性格悪いかもしれへんけど、

こういうときの相手の対応観察するのが、最近楽しくなってきた

大体対応は真っ二つに分かれる。

多くは絶句というか、

その後の会話が続かず

明らかに嫌悪感を現す人もいたりして、

そんなときは何気に立食パーティーの食事を食い始めたりすると(ほんまお前こういうとき食うよな)、

こんな奴と関わるのは時間の無駄や

とばかり、どこかに去っていく。

しかし時々明らかに好奇心を現して、

こいつおもしれぇ・・・

なんていう対応をする人もいるんよね。

まあ今日の会では、

「持ってて良かった診断士」

なんていうテーマで、何人かの希望者のプレゼンもあったので、

俺はそこでは参加しなかったが、

ここでちょっとプレゼンさせてもらおうか(お前パワポとかいじったことないやろ)


・・・まず車内での

違った・・・社内での待遇とか、昇進、

それに伴った給与、収入面でのメリットだが、

全くありません

というより、俺が診断士であることを知っている人は少ないんやないかな(乗務員に限っては診断士の存在そのものを知らんやろな)。

乗ってきた客に対して、

「実はわたし中小企業診断士なんです」

なんてカミングアウト(自慢)することも、ほとんどない。

それなら、タクシー運転手として、

診断士の資格を持っているメリットはほとんどないのか?

というと、そうでもないんよね。

タクシーって、ほんまにいろんな人が乗るし、

企業の管理職されてる人の乗車なんか意外と・・・でもないかもしれへんけど、多いんですよ。

そんな人と会話してるときに、さらっと、

「それはある意味KPI(Key Performance Indicator)ですよね」

とか、

「SWOTで言うところの、強みになりますか」

なんていう用語を混ぜると、

(・・・こいつ何でそんな言葉知ってんねん)

みたいな感じで、相手がグッと踏み込んで来るのが分かるんよね。

しかしネタとしては、

「わたし物流部門に移動になったんですよ」

なんていう会話で、

ちなみに物流のことを専門用語でロジスティクス、

略して「ロジ」なんていうわけだが、

「ロジの方へ行かれるわけですか」

と涼しい目をして振ってみたら、

「いや、『路地』やなくて大きな道から行って」

なんていうことも、実際あった話やったりして・・・

まあそこから、

「どういった業界なんですか?」

とか、またはタイミングを見計らって、

「どちらの企業さんになられます?」

なんていうコアな部分にこっちもグッと入っていくと、相手も拒否出来ない空気になっていたりして、

言ってしまうわけね

そこまで行くと、もう内部の愚痴はもちろん、

企業秘密まで話してくれることは珍しくないわけで、

要するにまあ、そういったことが俺自身の内部に蓄積されているわけですよ。

もちろん出していい(活用できる)情報と、あかんものは診断士としての見地を持って、しっかりと判断して行動してるつもりやけど。

ここだけの話、タクシーの車内での会話って、

俺は駆け引きだと思ってて、

「景気どう?」

とか、

「(タクシー乗る前は)どんな仕事してたん?」

なんて聞かれることはよくあるけど、

はっきり言って、

そんな情報相手に与えても、こっちには何のメリットもないわけで(喜んでベラベラ話す運転手も多いけどな)、

だからと言って、

「なんでそんなこと言わなあかんねん」

と逆切れするわけでもなく、

適当にこちらも情報を与えながら、

上手く相手に話をさせる

という勝負なわけ。

テニスのラリーみたいなもんで、

ガンガンこっちから打つんでなく、

相手に気持ちよく打たせながら、一生懸命受けに回る

ことで、なんか自分がすごく強くなっていく実感があるわけね(どれほど強くなれただろぉ♪)。

まあ、そうやって車内で得た財産を

今後も表に裏にうまく活かしていきたいよね

あとこういう場に限らず、

「実はわたしタクシーの運転手なんですよ」

なんて言ってしまうのは、

TPOにもよるけど、

逡巡することは正直今でもあるんよね

やっぱり、そういう職業やから(どういう職業やねん)。

でも、そこでやっぱり

胸を張って運転手ですと言う

そこから始まるのかな

というのは最近強く思うな。

運転手に偏見を持っている人は未だ多いと思うけど、

そこはね、俺という人間をしっかり見てもらって

運転手のイメージを変えたい

そのためには、

それなりの人間力を鍛えていかなくてはいけない(あなたにとってわたしも・・・苦しいか)

運転手がみんな、とは言わないが

多くの運転手が、業界のイメージを変えていく意識を共有していけたなら、

必ず皮っていく

そう信じている(かっこ良く決めたつもりかもしれへんけど、変換しょぼいで)

・・・

必ず変わっていく

ネット上で、日本中の多くの運転手さんと交流していく中で、

リアルに実感している今日この頃である。


そんなことを神戸の夜景を眺めながら考えていました。

2013年3月6日水曜日

3月第1週の乗務日報〜4乗務128点

いよいよ3月の声が聞こえて、

気温も高くなってきた

今年の春の訪れは早そうである

気になっていた眼の違和感(眼けんミオキミア?)はなくなってきたが、

花粉症が気になる季節がやってきた

2月の24日から始まった3月第1週は、

週前半を休んで、

27水28木1金2土

の4連勤

2月27日(水) 日照2.5 気温13.0~1.5 雨1.5
営収 25,040(14,300) 19(10)回 10.50(6.25)時間
Max 2,310-1,510

気温が上がった4連休明けのこの日は、

営収は低調やったものの、

午後に用事で2時間ほど抜けたにも関わらず、

19回と回数は上々やった

2月28日(木)A 日照9.6 気温14.3~-0.6
営収 31,900(10,670) 19(8)回 11.75(6.75)時間
Max 3,270-4,950

さらに気温が上がったこの日は、

昼過ぎに入っていきなりワンメーター

近かろうが、すぐに乗車を稼げるのは悪い気分ではない…

が、

そこから次の乗車まで2時間以上待ち、

さらにまた3回目の乗車までまた2時間待ち…

しかし夜は20時過ぎから11回

効率良かった(要するに夜だけ仕事してたらいいねんな)。

3月1日(金) 気温0.2 気温16.2~-0.1 雨16.5
営収 43,760(11,860) 21(11)回 12.50(7.25)時間
Max 1,830-17,430

公休出勤の金曜日は、

午後に春一番の強い雨風

昼間は低調やったが、

夜はホテルから、

日本の農業を支える方々(名前出したないのはわかるが…)の乗車

何ヵ所かまわって、高額のチケットに加え、

得難い情報も引き出せた(そういうとこはある意味プロやな)。

3月2日(土) 日照5.0 気温5.5~-0.4
営収 28,180(10,320) 9(4)回 9.75(5.75)時間
Max 5,190-12,150

最近土曜日は専ら重役出勤で、

15時前の入り、

19時過ぎに飯場の買い物ツアーがあたった。

「今は厳しくなったけどな、良い頃は毎月手取りで50から60(万)は持って帰ったわ。ガッハッハ!」

持って帰る場所(家族)なんてなかったくせに…

しかしタクシーのおっちゃんらもそうやけど、

昔の自慢話は空しい

かっこ悪いよな。

俺はそんな年の取り方したくない。

「今」を語れる人間でありたい。

「それならその頃の蓄えがごっつあるでしょう」

「そんなもんあるかいな!もらったらもらった分全部使ってしまうわ!ガッハッハ」

それでも、こういう人たちが日本の高度成長期を支えて来たんやろな。

「ありがとうございます。5,190円です」

「おう…ほらこれで(6千円)。あぁ、(釣りは)要らん要らん。俺は小銭は持たへんからな。」

かっこいい…

この日は夜もシステムセンターから遠方

少ない時間で効率よく稼げた。

4乗務合計 128,880(1乗務平均32,220)

好調が続くなぁ。

崩れへんわ。

2013年3月3日日曜日

マーフィーの法則


嘉門達夫の「マーフィーの法則」が面白い

ちょっとはまりつつあるのだが、

ニコニコ動画のコメントを見ていると、

明らかにコメントが一番多いのが、

疲れてしゃべりたくないときに乗るタクシーの運転手は話好きである

というところである。

そのコメントがまた面白いので、

ここにコピーさせてもらおう。

「個人タクシーの免許って結構難しいんですよねwww」

これは話の流れやろけど、これを言うとしたら(内容を知ってる)個タクの運転手やろね。

「あれっ?お客さん芸能人に似てるって言われません?www」

これはありそうやけど・・・ないわ。普通に失礼やろ(場合によっては切れるで)。

「不景気で大変ですわwwww」

あるやろね。っていうか、このセリフある意味、「運転手のイメージ」と同化してるよね。

俺は絶対言わへんけどな(ほんまにリアルに不景気でもな)。

 「いやー最近の若い人はマナーが・・・wwww」

俺も若いから言わへん(何故このセリフの後にwwww・・・)。

「お客さん相当お飲みになられてるようですねwwww」

だから客切れるって。こんなこと言うわけないやん(しかもwwww・・・)。

「この前芸能人の○○さんを乗せましてねwwww」

これはあるかもね(そして話してもないのに勝手にイメージで会話作るんな)。

「サインいただいちゃいましたwwwwwwww」

だからなんやねん(wwwwwwww8つも・・・)

「お客さんこのあたりの人?www」

これも場合によっては客怒らせるね(しかもタメ口やしな)。

「喫煙者はほんと肩身が狭くなりましたねwww」

タクシー内禁煙なんやから、客が喫煙者か否かは大抵わからないし、こんな振り方はないやろ。

「あ、タバコ吸ってもいいですか?ww」

いいわけないやろ。「あ」ってなんやねん。

「私こうみえても昔は・・・でねーwwwwwww」

これはあるか・・・前職とか聞き飽きるほど話すし、この歌にもあるけど「自分史」語る奴多いし。

「この辺に来たの最近なmので道があんまり・・・w」

これは普通に事実なんちゃうの。なんかあかんの?

知ってるふりするよりずっとましやろ

とにかく「運転手は道を知らない」というところに持っていきたくて仕方ないんやろね。

「最近は寒くなりましたねーwwこういう日には熱燗で・・・www」

最近は暖かくなりましたよ(今日は寒いけどな)。ワイン飲んでますよ。

まあとにかく、

利用者というか、

はっきり言ってほとんどタクシーなんて(自腹では)乗らない若い連中の、タクシー運転手に対する作り上げられたイメージ

が見え隠れするよね。

あなたたち休日に一人でタクシー乗ってみなさいよ

俺みたいな面白い奴もいるから(自分で言うな)。