2012年8月31日金曜日

8月30日(木)40点~月のきれいな夜に

今月は満月が2回来る珍しい月らしい。

そんな月のきれいな夜の最後の客

50前後の男性かな

「西宮まで行って」

「西宮のどのあたりですか?」

「広田神社」

「えびす神社ですか(西宮言ったらそれしか知らんのやろ)」

「広田神社」

「広田神社・・・どの辺りでしたかね」

急いでグーグルマップで検索

「あんた運ちゃんやろ(知らんのかいな)」

「えべっさんの近くでしたかね」

「そう、その辺や」

やっと検索出来た。

「あぁ・・・全然違いましたね。関学の近くですか」

「そう、その辺や・・・ゲボ吐きたい」

「え!停めましょうか」

「いや、大丈夫。迷惑はかけへんから」

車内で吐かれた方が迷惑やって。

「いや、迷惑ちがいますから、言ってくださいよ。いつでも停めますから」

「兄ちゃん、いい感じやな。西宮の人間やろ」

なんで西宮出身の運転手が地理知らんねん。

「違いますけど」

「俺、西宮大好きやねん。だからいい人はみんな西宮の人にしてるねん」

「そんなら西宮出身にしといてください。お客さんも(西宮出身なん)ですか?」

「いや、俺は北海道や。小樽」

「あぁ・・・言われてみれば、なんかそんな感じですね」

「どんな感じや?」

「日ハムみたいな」

「お兄ちゃんええ感じやな」

「ありがとうございます」

「めっちゃええ加減でかっこええわ」

「そういうの目指してます」

8月30日(木) 日照6.9 雨0 気温27.8
営収 40,570(15,540) 20(8)回 12.50(6.00)時間
MAX 9,750(7,750)

今月初の20回。

うん、好調や


2012年8月30日木曜日

8月29日(水)35点~雇用の波は・・・

8月29日(水) 日照0.9 雨0 気温27.1
営収 35,050(13,040) 16(7)回 11.50(6.25)時間
MAX 10,870(3,670)

今日の最高気温は29.9度

最高気温が30度を超えなかったのは、

8月14日以来半月ぶり今月3回目。

そして営収が30点を超えたのは、

8月6日以来23日ぶり4回目

良かったー

H駅の当番で、今日もダメかと思ったら、

そこそこ動いて、

夜も23時過ぎのいい時間にあたりがあって、

久々に気持ちの良い乗務やった

そう言えば、今日ある工場に配車されて行ったら、

工場で作業しているおじさんが、こちらを見て、手を振っている

こんなとこに知り合いなんておらんけど・・・

と思ってよく見ると、

お隣のおじさんではないか

数年前に退職されて、

日々楽しそうにリタイアメントライフを満喫されている、団塊世代よりちょっと上かな、

とても気のいいおじさんだが、

工場用のバイクみたいなのに乗って、

労働者とは思えない満面の笑みを浮かべて近づいてきた。

「こんにちわ!」

「あぁ・・・どうも。こんなところでも仕事されてたんですね」

「他にもな、新聞配達したり、郵便の仕事したりもしよるねん」

「ほんまに元気ですね・・・」

恐らくシルバーセンターからの派遣だろうが、

最近のご老人は元気や

俺は近いうちに労働市場がタイトになって(若者の雇用環境が急激に良くなって)、

その雇用の大きな波が、

景気の大きな波を呼び込むと見ているが、

雇用の大きな波が来るのは、もう少し先やろか。

2012年8月27日月曜日

8月26日(日)17点~地蔵盆

8月26日(日) 日照10.1 雨0 気温27.3
営収 17,800(8,040) 11(4)回 10.50(5.00)時間
MAX 4,630-1,670

この日曜は地蔵盆なる祭りをやっている地域があるようだ。

調べてみると、

地蔵盆は関西で主に行われている、

地域の地蔵さんを祭る風習で、

要するに通常の「お盆」で先祖を祀った後に、

地域の「お地蔵さん」を祀りましょう、ということか。

通常は24日を中心に行われるらしいが、

最近では、便宜上それに近い日曜日に行われることが多いらしい。

そんな日曜は、

用事で入るのが遅れ(15時頃)た割には、

前半好調やったのだが、

じりじりペースが鈍り・・・

夜に金を数えたら、4千円も足りないことに気付き・・・

そんなんも、この仕事全部自己責任。

散々やったな。

お地蔵さんに嫌われてるんかも

2012年8月24日金曜日

タクシー怪談シリーズ〜ちょっとだけ涼しくなる話

キュー!!

吉田は緩やかなカーブを、急ハンドルでタイヤに悲鳴をあげさせながら、深夜の田舎道を走っていた。

高校を中退して、友人たちと遊びまわった頃を思い出しながら、タバコを口にくわえ、火をつけた。

バイトで金を貯めて、18の誕生日を待って免許を取ってからは、友人たちとの待ち合わせ場所はゲームセンターから峠の駐車場に変わった。

誰が一番早いかを競っていたのではない

それぞれがそれぞれのフィールドから、言わばドロップアウトしてきた連中の集まりだったが、

しかし、その集まってきたバケツの中で誇らしげに、シャンと胸を張っていた(ナンバーワンにならなくてもいい)。

建築現場などでの日雇い作業で得た収入のほとんどを、愛車シルビアの改造費に充てていた。

そして21の誕生日を目前に控えた夏のある日、いつもの山で友人と凌ぎを削り、街灯もない駐車場に車を停めた。

「あー、車乗りてぇ。俺、車乗る仕事がしてえよ」


吉田が言うと、年齢が2つ上のトラック運転手高田が言った。

「お前もトラック乗れば?21になったら大型(免許)取れるやろ」

注:大型免許の取得条件は21歳以上で、運転経験3年以上でなければならない。

「大型かぁ…」

ふとそのとき、たった今吉田たちが走っていた坂道をものすごいスピードで降りてきた車があった。

うまい…誰や!?

車の上には緑色のランプ(行灯)が乗っていた。

タ、タクシー…

次の日、吉田はタクシー会社の面接を受けていた。

「18歳になってすぐに普通免許を取ってるね。それならもうすぐ2種(免許)受けられるよ。取得養成費用は会社で出すから、がんばってな」

注:2種免許の取得要件は大型免許と同じ(21歳以上、運転経験3年以上)

笑顔の裏に暗い影のある営業所長は、そう言うと資料と教習テキストの入った分厚い封筒を吉田に渡した。

そして次の年の夏・・・

吉田は、地元の田舎町のタクシーに乗り始めて、約1年が過ぎていた。

タクシーの仕事は吉田が思っていた通り、いや思っていた以上に楽しかった。

しかし地方のタクシーでは、大体通るルートというのはパターンが決まってくる。

その日も、吉田はいつもの県道を通って客を送っていた

駅から5キロほど離れたところで山裾を登っていくと、県道は大きくカーブしている。

ちょうど深夜メーターが2千円に達しようかというところである。

その山の途中のカーブの脇に一軒の家がポツンと建っていた

2階建ての、それほど大きくもない、ごく普通の一軒家である。

その家は、県道からは一段下がったところに建っているため、走っていると2階の部分が道路に近く、そして道路より少し高い位置に目に付くような感じであった。

そして、その日その2階のある部屋に、明るく電気が点いていた

普段は何気なく通り過ぎるそのカーブで、何故かその日はその部屋からもれるオレンジ色の光が目に付いた。

「そうですよねぇ・・・オリンピックも終わりましたねぇ。わたしは内村の跳馬の前のポーズの意味が・・・」

吉田は他愛もない会話を続けながらも、その部屋に気を取られながらカーブを曲がった。

そのカーブから少し走ったところにある部落で客を降ろし、吉田は駅に帰るためにまたそのカーブに戻ってきた。

やはり電気が点いている

時間は23時を少し過ぎたあたり、その部屋に住んでいる人間が起きていても不自然ではない時間である。

「なんで今日に限って気になるんやろ・・・」

そして、次の日の乗務でもまたその道を通ることになった。

時間は23時少し前

やはり電気が点いている

「運転手さん、運転手さん!」

後部から客が呼びかけてきた。

「ちょっと横向いて運転してもらったら困るよ!」

「あ、・・・はい、すみません。あそこの家が気になったもんですから」

「家?どこの?」

「さっきのカーブのところに家がありましたよね」

「はぁ?あんなところに家があったかい?」


客は後の背もたれに乗り出して、後部を確認している。

「最近引っ越して来られたんですかね?」

そんな新しい家にも見えないが・・・

そして、その日も帰り道でその家を確認した。

そこに家はある

そして、やはりその部屋にオレンジ色の電気がついていた。

よく考えたら、

そんな時間なのにカーテンも閉めていないから目につくのだろう

吉田は、その部屋の不自然な点を見つけたことに少し安心して、自分を落ち着けた。

そして、

その後も乗務の度に、何故か夜中にそのルートを通ることになった

そこは駅から5、6キロも離れた場所で、通常ならそう頻繁に利用者が向かうところでもない。

しかし何故か決まって23時頃になると、その方面へ向かう客が吉田のタクシーに乗ってくるのである。

そしていつも、そのカーテンのない部屋には電気が点いていた。

8月も終わりのある夜であった

その日も、また23時過ぎにその方面の仕事があった。

髪の長い、若い女性だった

行く先を告げられると、吉田の背筋にゾクっと冷たいものが走った。

またか・・・

吉田は車を走らせて、その大きなカーブに向かった。

上り坂に入るところから、その日もあの部屋の明かりが見え始めた。

しかし何か違う・・・黒い影が・・・

坂道を登って行って、そのカーブに差しかかると、

そのオレンジ色の光の中から女性がこちらを覗いている

その部屋の窓際にいた、長い黒髪の女は明らかにこちらを見つめて、

そしてかすかに笑っている

キュー!!

続く(?)



8月23日(木)26点~もう一回がない

8月23日(木) 
営収 26,830(13,470) 15(10)回 10.50(6.00)時間
MAX 8,630(2,230)

苦しい乗務が続くなぁ・・・

これで9乗務連続で30点切り

次が日曜(26日)勤務やから、

10乗務連続はほぼ約束された。

しかし原因は何やろなぁ

前半戦はそれほど悪くないし、

24時までの数字も悪くない

24時過ぎの追い込みなんやろな

この日は24時20分頃に、遠方(N中央)があたって、

25時10分頃に帰ってきたら、終電の客はもう終わってた。

もう一回がない

ということなんやろな。

2012年8月23日木曜日

8月22日(水)29点~羽田空港の待ち時間

8月22日(水) 日照8.8 雨0 気温27.9
営収 29,510(10,840) 13(6)回 11.50(6.50)時間
MAX 6,230(2,390)

悪くないんやけどねぇ・・・

8乗務連続で30点に届かず

8月しょっぱなの4乗務で30点超えが3回(40超え1回)あったことを考えると、

停滞してる感じもするが、

それでも8月にしては上々なんかな。

後半戦出てすぐにミドル(H堂)あったし。

しかし時間帯で見ると、

15時過ぎが悪いな

今日も15~17半がすっぽり抜けた。

2時間半待ちとかどうなんよ

なんて思っていたら、

面白いデータを見つけた

東京タクシーセンターのHPからだが、

羽田空港のタクシー乗り場の待ち時間が公開されている

ここ一ヶ月の日ごと、時間ごとのデータがあるのだが、

国内線第一タクシー待機所の待ち時間は、

平均2時間22分(最長7月24日火の3時間、最短8月4日土の1時間44分)

国内線第二タクシー待機所の待ち時間は、

平均2時間42分(最長8月12日日の3時間22分、最短7月27日金の1時間48分)

国際線タクシー待機所の待ち時間は、

平均2時間24分(最長8月13日月の3時間32分、8月21日火の1時間37分)

まあ2時間待ちは当たり前いうことやね・・・

国内線の第一、第二の違いって何なんかな?

待機所の場所は離れてるみたいやけど。

長距離、短距離とかに分けられてるんかな。

東京の運転手さん、良かったら教えてください

2012年8月22日水曜日

8月21日(火) 25点~終電ウォーズ


8月21日(火) 日照10.4 雨0 気温27.7
営収 25,070(14,240) 15(8)回 10.75(5.50)時間
MAX 3,990(※2,230)

期初の大事な乗務、

悔しい乗務になった

前半戦から健闘していて、

夜の動きも盆明けにしてはそれほど悪くなく、終電を控えた最終ステージ

駅に入ろうとしたら、手前の橋で手を上げられて、

隣りの駅のホテルまで

見た目40前後、同年代の男性かな

酔っ払っているようには見えなかったが、

やや挙動不審

「ホテルっていくらくらいするんですか?」

「そこまで(タクシー料金)どのくらいかかりますか?」

なんていう質問をいくつか浴びせて来たところから、

飲んでいたのかもしれないが、まあ頭はしっかりしていたのだろう。

ホテルの前に着いて、

「1,910円になります」

「はい・・・ちょっと待ってね」

ごそごそと財布を探し出す。

よくあるパターンとはいえ、なかなか財布が出てこない。

イライラしてきたところで、

「あぁ、あったあった。いくら?」

「1,910円です」

「えーと・・・まず千円これね」

その後、小銭入れをごそごそ探っている。

「これ500円ね・・・」

さらに小銭入れを探る。

いつまで経っても出てこない。

終電間際の1分1秒を争う時間帯

俺たちは、この数分で食ってると言っても過言ではない、めちゃめちゃ大事な時間帯である。

客はまだ小銭を探している。

ここまで来ると、本当に素なのか、嫌がらせなのかわからなくなってくる。

その間に向こうに見える2分間隔の信号が2周半した。

要するに5分以上待っていたのである

ここで、

「いい加減にしろ!」

と切れたくなる気持ちもわかる(誰の話やねん)。

しかし、もし相手が嫌がらせでやっているのなら、

切れたら相手の思うつぼである

ある程度乗ってる運転手なら経験あるだろう。

「お前今なんつった?」

なんて具合に、一転立場逆転して余計に時間がかかることになる。

しかも、タクシーの面白いところは、

遅れたからこそ結果オーライになることがあるのである

しかしね、ほとんどのお客さんが迅速に支払いしてくれてるんやから、

こういうのは不公平やと思うわ

メーター止めて、1分経過したらまた自動的に時間メーター動き出す

なんていう仕組みがあっていいと思うけど。

とにかく我慢我慢して、頂いた1,910円

既に終電が着いている駅に飛ばす、

法定速度内で(うそをつくな)飛ばしまくって駅に帰ると

いやあ、人生って不思議ですね

見事に俺の前で客が途切れて終わっていた

ちなみに最後の客(恐らく遠方)を乗せていったのは、

B社のTさん

去年大きな事故して、首の皮一枚で運転席に残った年配ドライバー

この日はあたりが悪く、

Tさん近いとこばっかりやん。もう歳やからあんまり遠いとこ行かんように神さまも気使ってくれてんのやないの」

なんてバカにしてたら、

思い切りまくられてしまった。

うーん・・・不快な・・・いや、深いな。

2012年8月18日土曜日

8月17日(金) 21点~盆休後の乗務

今年では珍しい夕立やった

16時過ぎかな、

あるエリアでどしゃ降りやったのに、

1キロ離れた場所では全く降ってないみたいな・・・

8月17日(金) 
営収 21,050(7,490) 14(6)回 10.25(5.50)時間
MAX 4,950(2,790)

今日は元々休むつもりやったのだが、

来週月曜に急遽用事が入っての代替出勤

金曜やからそこそこは・・・

とは思ったが、そんなに甘くなかった。

乗務終わると、所長が無線室に入ってた。

「今日は(やっぱり)あかんかったやろ?」

うちの所長は出世(?)しても深夜の電話番に座る、なかなかの方である。

「あかんかったすわ」

「去年の盆休後の金曜は割合良かったんやけどな。19日やったからな」

「はぁー、19くらいからは動くんすね。覚えときますわ」

明日は地域の祭り(準備)で早起きしなくては・・・


2012年8月15日水曜日

8月13日(月)23点 14日(火)27点~盆休の乗務

盆休みはあまり仕事したくないのだが、

今年は流れ的にあまりまとまった休みが取れそうもない。

ちなみに、「休めない」というのは、個人的に他で休みを取らなくてはいけないので、ここ(盆)であまり有給を使いたくないという意味で、

会社が盆休に「出ろ」と強制しているわけではない。

休みたいときに休ませてくれる、とても良い会社である。

ブログ投稿も自分で読み返して、例年のこの時期の動きなど結構参考になるので、もっとこまめに書いていこう。

8月13日(月) 日照4.4 雨0 気温28.2
営収 23,520(11,640) 18(10)回 11.00(5.75)時間
MAX 2,070

盆休みと言っても、病院は通常通り営業(?)していて、

昼前後は、病院で良く動いたのだが、

10点超えた14時過ぎからぴったり止まり・・・

その流れは最後まで続いた。

スタートが良かっただけに、消化不良の乗務やった。

8月14日(火) 日照0.7 雨12.5 気温26.3
営収 27,790(4,090) 10(3) 11.75(5.50)
MAX 8,710(2,230)

今月に入って、初めて今朝まとまった雨が降った。

しかし俺の出勤した昼前には雨も治まっていた。

大阪から京都にかけては、めちゃめちゃ降ったらしく、

電車がかなり乱れていた

電車を停めていた基幹駅はめちゃめちゃ客が並んでいたらしいが、

俺のいたローカル駅には電車が来ず・・・客も来なかった。

最後にあたって助かったわ。


今は日付が変わって15日の終戦記念日

オリンピックで韓国の選手が竹島のプラカードを上げたことがメディアを騒がせているが、

彼らに負けないように、

今年も恒例の断食をしよう(わけわからん)。

2012年8月11日土曜日

8月10日(金) 24点~なぜロンドンのタクシーは②

ついに担当車30万キロ達成・・・

07年2月に新車で託され、

10万キロは4年前の10月6日

20万キロは2年前の9月5日

10~20万キロと、20~30万キロは見事に23ヶ月のペースで一致している。

ベテラン整備士のFさんに言わせると、

タクシーの30万キロは人間に例えればまだ青年

とのことである。

・・・先日の続き

Why London Has The Smartest Taxi Drivers In The World

男子サッカー3位決定戦(韓国戦、3時45分キックオフ)まで時間があるので、

こちらの記事の訳の続きをしよう。

「49歳のマリーは、ロンドンのキャビー(タクシードライバー)になりたくて、

バスの運転手や、営業マンなど職を転々とした後に、

『ザ・ナリッジ(ロンドンのドライバーになるためのテスト)』 

に挑戦し、見事2年半で合格に達した。

注:ちなみに、日本ではタクシードライバーよりもバスの運転手の方が社会的地位が高いようなイメージがあるが、ロンドンでは『バスの運転手がタクシードライバーを目指す』ということがしばしばあるようである。

モーリシャス生まれ、ロンドン育ちのマリーは言う。

『ドライバーになってから、最初の数ヶ月はストレスとの闘いだったよ。


本物の客を相手に、ロンドンの激しい渋滞の中でキャビーとしての技術を磨いていかなきゃならない。

ドライバーとしての自信を得るまでにはかなりの時間がかかったよ』

彼が言うには、かつて、15年前に比べるとロンドンの交通事情もかなり変わったとのこと。

特に今回の『オリンピックレーン問題』はそれを象徴している


注:『オリンピックレーン問題』とは、ロンドンでオリンピックのために設けられた車線(関係者専用レーン)にタクシーが入れないという問題で、誇り高きロンドンのドライバーを怒らせた時事問題である。

マリーは言う。

『オリンピックレーンはひどい話さ。

何日か前はハイドパークからマーブルアーチまで20分もかかったんだ。

このコースは通常なら1分半で行ける。

俺が渋滞で並んでいる間、隣りのオリンピックレーンは全く車が走ってなかったよ』


それでもマリーはタクシーの自由と車内での出会い、会話を心から楽しんでいる。

『先日は面白いことがあったよ。

午前3時に酔っ払って乗ってきた客が自分の家もわからずに、携帯で嫁さんに電話して、俺に渡したんだ。

俺は彼の住所を聞いて、彼に伝えたんだけど、えらくビックリしてたね。

彼はその住所を聞いても、まだ自分の家がそこにあることが信じられないみたいだったよ』

彼は続ける。

『俺はジョン・マッケンロー(テニス選手)やリアム・ギャラガー(ロック歌手)、カプリス(女優)なんかも乗せたことがあるんだ』」

サッカー(日韓戦)始まったわ。



2012年8月9日木曜日

8月3日(金)33点 6日(月)32点 7日(火)28点 8日(水)27点~なぜロンドンのタクシーは・・・

ロンドンのドライバーのツイッターから面白い記事をリンクして頂いたので、

是非こちらでも紹介しよう

記事のタイトルは、

Why London Has The Smartest Taxi Drivers In The World
(なぜロンドンのタクシードライバーは世界で最もいけてるのか)

なんかこのブログの英語表記がおかしくなってるが・・・

とりあえずこの記事を適当に訳してみよう(適当にやるな)

「ロンドンのブラックキャブは2階建てバスや国民議会と同じくらい有名なロンドンの名物である。

ドライバーたちは高い地理知識を持って、バッキンガム宮殿だろうが、裏道の廃れたホテルだろうが、ロンドンの渋滞だらけの道をすり抜けて最短距離であなたを送ってくれるだろう。

もちろんカーナビなんて使わずにね

彼らは『The Knowledge』と呼ばれる厳しいテストとトレーニングをパスして、誇り高きドライバーのバッジを手に入れている。

『後部座席に乗ってくる客がどんなやつか、どんなことを仕出かすか、事前にそんなことは決してわからないんだ』

ハンドル歴15年のベテランドライバーのトムは言う。

『ときには、めちゃめちゃケンカしてるカップルが乗ってくることもある。そんなときはラジオのボリュームを上げて、聞いていないふり、いや存在さえ消してしまわなければならないんだ』

ロンドンのドライバーになるのはそんなに簡単なことではない。何千というストリートや、ルートを覚えるには何年かかかると言われている。

その他にも数知れない観光名所や、映画館、警察署、教会、美術館や公園も全て頭に入れなくてはいけない。

『Knowledge(ロンドンのタクシードライバーになるためのテスト)』は世界でも最もハードだと言われている。

このテストを通り抜けてきた運転手は世界でも最も高いレベルのドライバーであるという利用者の信頼を得ている。

『The Knowledge』は基本的な筆記テストを経て、『appearances』と呼ばれる面接テストに移る。

この『めっちゃ厳しい』と言われる『appearances』では試験管がスタートと目的地を指定して、その最短ルートを口頭で説明しなくてはならない。

この『appearances』で失敗すると、当然また次の試験を受けなくてはならない。

最低でも合格まで3~4回はかかると言われる。

トムは優秀なドライバーで、2年でバッジを手に入れることが出来たが、

バッジを手に入れるまで11年かかったなんていう例もある

しかしトムは言う。

『Nobody can fail The Knowledge। They can only give up.(あきらめちゃダメなんだ。あきらめずにしぶとく挑戦していけば必ず合格できるよ)』

TfL(Transport for London )によると、6千人ほどが登録している中で、

合格するのは年間700~1,000人(合格率12~17%)」

ボルト(200M)始まりそうやから今日はこの辺で・・・(レスリング小原が金メダルや!)

2012年8月3日金曜日

7月31日(火)39点 8月1日(水)46点 2日(木)26点~ある学生からのメール

先日ある学生さんから質問メールを頂いた。

タクシーのことを非常に勉強されている、東京の某有名大学の優秀な学生さんである。

質問(の概要)は、

「なぜ日本のタクシーは高いんですか?

値下げをすれば、(もっと需要が増えて)長期的観点からして業界としても利用者としても良い結果になるのではないですか?」

というものだったが、彼は最近イギリスに滞在していて、タクシーが安くて感動されたようである。

注:ロンドンのタクシー料金は1キロ約3ポンド(約360円、又はそれ以上)、東京は1キロ約312円だから決して安くはない。初乗りが2.2ポンド(300円弱)ということで、錯覚してしまうのかもしれない。

この質問に対する俺の答えだが、

「タクシーの料金論はいろんな要素が絡んでいますし、何が正解とは言えません。

わたし自身も、もともとは料金値下派でした

XXさんの考えられるように、料金を下げればより多くの仕事ができて、結果的に我々も儲かると思っていました。

しかし最近は少し考えが変わってきました

ブログには今のところ書けませんが(書いてるやん)、料金を下げても需要はそれほど増えないと思います。

理由はいくつかありますが、

その一つとして、学生さんの金銭感覚からして、もしタクシー料金が値下げされたら…たとえば現実的に初乗り710円が680円になったらタクシーを利用しますか?

710円だろうが、若しくは思いきって500円にしたところで、バスや電車の方が安いわけです

逆に初乗りが千円になろうと、必要な人は必ず利用します。

料金が高くても良いとは言いませんが、我々も運転手ですし、

最も我々が儲かる料金設定が理想であり、

また資本主義という宗教を信じるのであれば、その「我々が儲かる」水準こそが市場としての利用者に最も受け入れられている料金設定であると言えるのだと思います。

要するに、(認可等あるので)出来る出来ないは置いておいて、

料金を下げたらよりタクシーの需要が高まって我々の収入を高めることが出来るのか?という話ですが

現時点では、答えはノーだと思います

逆に値上げしたら?

ここだけの話、市場はさらに高い価格を受け入れる、または受け入れざるを得ないと思います。

タクシーは事実上、供給制限がかけられています。

価格競争も事実上禁じられているのは勉強済みですよね。

予断ですが、供給制限と価格競争の禁止、この二つは、わたしは個人的に全ての業界に適用されるべきだと思っています。これは、今後資本主義という宗教、または危ういシステムを持続させていくための特効薬だと思っています。

タクシーというのは、見方によっては大きな経済の縮図として見る事もできます。

結論として、残念ながらタクシーの料金は下がりません

今後、現在の料金でも高齢者を中心にタクシーの需要はさらに増加していきます。

逆に供給、要するに運転手の数は増えません。ニューヨークを始め、世界の多くの主要都市では明確な数量制限をしていますが、日本ではそのようなことをしなくても今後タクシーは増えるどころか、不足していくでしょう。

イギリス(ロンドン)に行かれたんですね

オリンピック面白いですよね。
わたしもおっさんになったのか、メディアに乗せられてすごく普通に感動してしまいます。若い頃は「わざとらしい・・・」とか、「大げさな・・・」なんて斜に観てたもんですけど。

ロンドンと言えば、タクシードライバーのステイタス(地位)が世界的にも最も高いと言われる都市で、

そう簡単に運転席に座らせてもらえないそうです。

わたしは日本で、タクシードライバーがロンドンのドライバーのように尊敬される職業になることを夢見てます

我々が社会的に「いけてる」存在になるためには、できる限り値段を上げないことはもちろんですが、小口販売(初乗り距離の短縮)をしたり、仕事の少ない日中に、量的なものでない規制緩和、主に高齢者を対象にした様々なサービスを、アイデアを出し合って提供していくことかなぁ、と最近は感じています。

まあこの世界、驚くほど保守的ですから、

逆に言えば今後変わっていく可能性は無限にあります

XXさんも、だまされたと思って是非タクシーの運転席に座ってみてください(ほんまにだまされたりして)。
これほど経済のよく見える、楽しい仕事もないと思っています。

また遠慮なく何でも聞いてください。

反対意見も遠慮なくぶつけてくださいよ。議論は大好きですから。」

7月31日(火) 日照12.9 雨0 気温28.9(最高34.7) 
営収 39,960 20回 11.75時間 MAX 13,670

平均気温は当面(8日時点)この日がピーク

前半戦が11回14点と理想的

最後の最後に大きいの(立花)があたって素晴らしい7月の締め

7月の成績は速報値で19乗務604,920(31,838)

7月は昨年(平均36,485)が良すぎたこともあり、12.7%の大きな下げとなったが、

まあ満足出来る成績やった。

8月1日(水)A 日照9.5 雨0 気温28.3(最高32.6)
営収 46,630 16回 12.25時間 MAX 20,630

前半戦は早め(17時)に切って6回10点

苦しい展開やったが、

23時過ぎにでかいの(野田阪神)があたって、スーパースコア

8月2日(木) 日照11.3 雨0 気温28.4(最高34.9)
営収 26,390 13回 10.75時間 MAX 11,350

最高気温は当面(8日時点)この日がピーク

前半戦は18時過ぎまで引っ張って8回9点と苦戦

後半戦も苦戦したが、最後にあたってそれでも30点に届かず・・・

2012年8月1日水曜日

復旧

メール投稿の不具合(7月27~30日くらい)は、いつの間にか修正されていたようである。

いくつかのテスト投稿が後からアップされてるが、

いくつかは記念に取っておこう(なんの記念やねん)

コンビニの看板も定期的に清掃や検査してるんやね・・・

暑いのにご苦労さまです。