2011年10月31日月曜日

10.30(日) 21点~あと2200円

昨日で今月最後の5連勤を終えた

我々の勤務は日勤扱いだが、

変則なので、通常は2日出の1日休となる。

その1休を出勤すれば5連勤となり、

それなりにしんどいが他の(日曜などの)出勤日に休めたり、

月単位で余分に出勤すれば、その分を現金でもらえたりする。

今回の5連勤は成績が良かったのでメモしておこう。

26日(水) 69,070 20回 15.75時間
27日(木) 31,780 15回 10.25時間
28日(金) 39,260 22回 12.50時間
29日(土) 36,600 21回 11.50時間
30日(日) 21,090 10回 9.75時間
合計 197,800(平均39,560) 88回(同17.6回) 59.75時間(同11.95時間)

こう見ると、初日に爆発して、

その後はうまくさぼったり抜いたりしながらも、

うまい具合に売上を作れている

まあ理想的なシリーズ(5連勤)と言えるやろ

この勤務だと、

通常の1乗務の目標金額は3万円というところである

隔勤に計算すると1乗務5万円と同等になる。

今回のシリーズは、その目標を大きく超えているわけだが、

人間とは欲が出るもので、

あと2200円出来てたら

平均4万に届いた・・・

最終日(日曜)にちょっとがんばれば、

あと1回・・・1.5回かな、乗せたら

十分届いたところやった。

こんなチャンスはもうそう来ないやろな。

日曜に雨の中イベント会場をうろうろしていたせいで(予定よりめちゃめちゃ長引いたし・・・)、

少し風邪をひいてしまった。

2011年10月29日土曜日

10月28日(金) 39点 29日(土) 36点~もしタクシーの車内でおならをされたら

もしタクシーの車内でおならをしてしまったら・・・

もしタクシーの車内でおならをされてしまったら・・・

あなたならどうしますか?

これはこんな風にブログに書くのと、

実際その現場に居合わせるのとでは

全く重みが違うものである。

筆舌に尽くしがたいとはこのことであり、

極力話題を避けてきた。

しかし世界経済が混沌としてきた今、

話さなくてはならないやろ・・・(意味わからん)

昨日の夜、

50~60代のサラリーマン風男性やった

夜の駅では、最もタクシーを利用する層であり、

何もなければ、記憶に残ることもない乗車である

そう、何もなければ・・・

「こんばんわ」

「どうもこんばんわ、XX台公園まで」

「わかりました」

車を走らせると、車内で交わされるごく普通の会話が始まった。

「今日はええ天気やったなぁ、運転手さん」

「本当ですね、気持ち良かったですね」

「そんでも、やっぱり夜になったら少し冷えるな」

「そうですね、もうあと数日で11月ですからね」

「そうやな、今年は日本シリーズが遅れてるから実感ないな」

「あぁ・・・明日からクライマックスシリーズが始まるらしいですね」

「阪神は3位にも入られへんかったわ、ほんま情けないわ」

そんな他愛もない会話が続き・・・

またタクシー車内における、ものすごいスタンダードな質問がされたそのとき、

「タクシーの方はどうなの?景気は」

(プー!)

車内にその何とも言えないサウンドと、

心地良いほどの振動が流れた。

「・・・」

俺は今までも何度となく車内で問われている、

そして多くの場合そつなく答えている

その質問に対応することが出来なかった

俺は混乱していた。

季節とか、野球とか、景気とか、もうそんなことどうでも良かった

ただこの乗車を、

嫌でもあと5分ほど続く

この乗車をどのように終えたらよいのか

そればかり考えていた。

一応息は止めているが、俺は北島康介ではないので5分間止め続けることは出来ない。

1分ほど沈黙が続く

耐えられず細かく呼吸する

その間に車内にほのかな香りが漂っていた

それはじわじわとボルテージを上げていった

この時期、夜は気温が下がっているので窓は密閉している。

窓を開けたい・・・

この沈黙の中にパワーウインドウの音を響かせるには、ある意味バンジージャンプに踏み切るような勇気がいる。

恐る恐るルームミラーで後部座席を見る

さっきまで助手席に乗り出すように会話していた男性は、

何事もなかったように窓の外を見ている

いきなり窓を開けるのも気まずいので、

俺はまずラジオのボリュームを少しだけ上げた

ニュースではその日のワールドシリーズ第6戦におけるカージナルス(と”プー”ホールス)の大逆転劇を報じている。

「・・・カージナルス勝ったんや・・・すご」

俺は独り言のように、あまりにも関係ない話題をつぶやいて、

運転席と助手席の窓を少しだけ開ける

細く開けられた隙間から、冷たい空気が車内に流れてくる。

しかしその時までには、そんな地道な換気では追いつかないほどに車内の空気は汚染されていた。

さすがに男性が乗車している後部の窓を開けるわけにもいかない。

ダメや・・・

これはドアを開放して後部左側の空気を一気にダンプしなくては

目的地が近づいてきた。

「どうもありがとうございます」

「あ、あぁ・・・着いたの?いくら?」

男性が代金を払うのを待つこともなく、いきなりドアを開放した。

秋の夜のきれいな空気が車内に入ってくる。

「どうもありがとう」

そして男性が降車する際に、腰を上げると・・・

最後の一撃に俺は顔をしかめずにはいられなかった

そう、座っていた尻の下にためられた

濃縮された空気がそのとき開放されたのである

これは恐らく運転手にしかわからないだろう

駅では客が並んでいる、

かき入れ時のその時間帯に、

その男性が降車した公園脇の道路でドアを開けたまま、

俺はしばしハンドルに突っ伏して呆然としていた

10月28日(金) 景気50 晴 高22 低7
営収39,260(20,380-18,880)
22(12-10)回 
12.50(7.25-5.25)時間 
MAX 5,350

昨日はあまり良い金曜ではなかったが、

イベントで車も少ない中、

地道にがんばって粘って稼いだ22回

まあ満足だが、

あれ(おなら)はほんまきつかったわ

10月29日(土) 景気60 晴のちくもり 高23 低8
営収 36,600(25,940-10.660)
21(12-9)回
11.50(9.75-1.75)時間
MAX 4,470

今日は午後に少しイベント会場を覗いてきた

3時間ほどウロウロして、

16時過ぎにドロン

そこでまだ3回5点しかなかったが、うまく立ち回った。

遅め(22~23.5時)の休憩を終えて、

2時間足らずで乗車9回

あたりはなかったが、効率良くて気持ち良い

2011年10月28日金曜日

10月26日(水) 69点 27日(木) 31点~最高記録?

26日、27日と同じ場所から撮った2枚の写真

随分違うものである

上の写真がちょっと前までのタクシー業界

下の写真がいまのタクシー業界

というイメージかな(・・・意味わからん)

10月26日(水) 晴 景気60 
営収 69,070(32,870-36,200)
20(13-7)回
15.75(8.75-7.00)時間
MAX 21,510

スーパーな乗務やった

朝から首尾よく動いて、

夕方にゴルフ場から新神戸15点

これはちょっとした有名人の方の乗車やった

その後も効率良く動いて、

24時過ぎにまず7点

さらに帰ってきて最後に高槻21点

ついてる時は人間不思議なくらいに物事が良いほう良いほうに流れるものである。

10月27日(木) 景気60 晴 高19 低4
営収 31,780(17,600-14,180)
15(8-7)回
11.25(6.50-4.75)時間
MAX 5,430

スーパーについてた乗務の翌日はA駅番

前日遅くなった(27時過ぎ)ので遅くの出庫(12時過ぎ)

かなりついてなかった・・・

「ついてる日」「ついてる時」ってのは誰にでもあるものである

それが続く人、続かない人がいる

ということなんやろな

それでも31点というところが今の景気なんやろう

2011年10月25日火曜日

10月24日(月) くもり~霜降

24日は暦の上では霜降(そうこう)というらしいが、

ここのところ霜の気配もなく、気温の高い日が続いている

仕事の方はぼちぼちやろか

昨年のデータやブログ、日記を見ると、

今年は明らかに仕事は増えている

そんな中、

この日あるビルから常連のお客さんが乗った

年齢は70過ぎ、奥さんと二人で週に4,5回はタクシーを利用して帰宅されるヘビーユーザーであったが、

ここ数週間は利用の回数がぐっと減っていて

久々にお目にかかった。

ご主人はそのビルを経営されていて、年齢のわりにとても元気な方で、

いつも身体の不自由な奥さんを介助しながら車に乗せて、

「はよ、乗らんかい!運転手さん待っとるやろ!」

「・・・いえ、構いませんよ。ゆっくり乗ってください」

車内でも奥さんが何か話そうとすると、

「お前は黙っとれ!今運転手さんと話しとんのや!」

「・・・いや、構いませんよ」

みたいな感じやったが、

奥さんの状態は会うたびに悪くなっているようで、

介護するご主人を見ているのも胸が痛んだ。

そしてこの日久々に配車先に出向くと、

「おう!・・・久しぶりやな」

「どうも、お久しぶりです」

「・・・」

いつも元気なご主人が、別人のような呆けた表情をしている。

「あの・・・、今日は奥さんは」

「いいから行って(車出して)」

「はい」

いつも車に乗ると、周りの建物や歩いている人を指してはとにかく休みなくいろんな会話を振ってくるご主人だったが、この日は無言でボーっとどこともなく見つめている。

俺も何となく状況はわかったので、無言で応じる。

家に着きかけたとき、ご主人が初めて口を開いた。

「あいつ(かみさん)、ついに入院したわ」

「・・・そうですか」

「もう(家に)帰ってくることもないやろな」

「・・・」

難病だとは聞いていたので、否定もできない。

「ああなったらな、あかんで。自分で飯も食えんし、病院で出されるもん食べたら死による思うみたいで食わんからどんどんやせてくわ」

「はぁー・・・(そういう話はよく聞きますね)」

「人間追い詰められたらな、周りのもんがみんな自分をおとしめようとしてる思うみたいやな」

「そういう心理状態って確かにあるみたいですね」

「人間なんておとしめるほど価値のあるもんちゃうけどな」

「まあ、そうかもしれませんね」

「人に優しくしたり、助けてあげたりなんてのは、結局は自分のためなんかもしれん」

「それはなんとなくわかります」

「それでええんちゃうかと思うけど」

「ぼくもなんとなくそう思います」

ご自宅の大きな屋敷の前に車をつけた。

「長い間仕事しながら介護してきて、もうヘトヘトや」

「そうでしょうね」

「これからはここで一人や、気楽なもんやで」

ご主人はいつものように代金とチップを出すと、にっこりと笑って俺の肩をポンポンと叩いた。

10月24日(月) くもり 景気60 高23 低13
営収 23,610(13,080-10,530)
17(11-6)回
10.25(5.50-4.75)時間
MAX 3,510

この日は月曜なのにゴルフ場の仕事がガンガン出ていたが、

俺は病院に入っていたので全く蚊帳の外

日曜に眼鏡をなくしてしまったので、

夕方に子供とショッピングセンターへ行って新調

まああたりも流れも悪かったけど、

月曜に17回は上出来やろ

2011年10月22日土曜日

10月20日(木) 39点 21日(金) 35点~「お前運転手のタイプちゃう」

今日の予報は雨

午後からどんよりし始めたが、

雨は夜に少し降った程度、

期待はずれやった・・・

そんな今日はA駅番

夜は俺一台しかおらへんやろと、

気合を入れて早め(19時半頃)に休憩あがって

駅に入ると、

他社の見慣れない車が・・・

誰やろ、こいつ(嫌やな、ローカルの駅はお前みたいな奴がおるから)

すると他社の車から降りてきたのは

見覚えのある巨体の運転手(お前の方がでかいやろ)

「おう!久しぶりやな」

「なんや、社長すか」

「社長」ことAさんは60代も半ばで親子ほど歳は離れているが、

もう何年も前に別の駅でよく話して仲良くしていた。

「お前なんでこんなとこにおんのや?」

「それはこっちのセリフですよ。出世したんちゃうん?」

噂によるとAさんは、その他社の営業所の所長になったらしい。

それで嫌味で「社長」と呼んでいる。

「事務所なんて、ええとこちゃうで。息つまるわ。運転手の方がよっぽどいい」

「(所長なんて)そういうタイプやないですもんね」

「うるさいわ!お前こそ運転手のタイプちゃう、すぐ辞める思ったのにまだ乗ってんのやな」

「ぼくがほんまの運転手なんすよ、社長みたいなおっさんが場違いなんやん」

「お前も、もう(運転手が)板についたな。やめられへんやろ」

「別に最初からやめるつもりもないすけど」

「よく言うわ、どうせ他に行くとこないんやろ」

「少なくともあんたの会社の所長くらいならなれそうやけど、面白くなさそうやからやめとくわ」

10月20日(木) 景気50 晴
営収 39,210 19回 12.00時間 MAX 9,430

この日は締め日

朝から花粉症のアレルギーで苦しんだが、

仕事の方はまあまあついてた

24時過ぎに遠方があたって、

高速で急いで帰ってきたが、

タイミング悪く(近距離乗車一回)、最後は締まりが悪かった。

10月21日(金) 景気50 くもりのち雨 高25 低12 雨4
営収 35,030 18回 12.25時間 MAX 5,270

そして(日付は変わっているが)今日

10月も下旬、予報は雨

まあまあ良い金曜やないかな

との期待も空しく

昼間も夜もイマイチやった。

2011年10月19日水曜日

10月18日(火) 晴 26点~100歳の重み

リンク

人はなんとなく100歳という節目を目標に生きているような気がする

少し前まではほぼ不可能だった年齢だが、

前回(2010年)の国勢調査では約4万7千人の100歳を超える高齢者が日本にはいるらしい

まあしかしこういった数字もあやしい部分もあるし、

実際はもっと少ないはずである

しかも現在では毎年2万人を超える方が100歳を迎えられて、

そしてほぼ同数の100歳高齢者が亡くなっている

そう考えると、

100歳という数字は人生のゴールテープである

と言っても過言ではないかもしれない。

常連さんで、

このゴールテープを間近にされていた方がいた

よく夫婦でタクシーを使って、スーパーから家まで往復されていたYさん

http://cooldriver.blog.eonet.jp/taxi/2009/12/post-f519.html

夫婦で90歳を超えている例は他になく、市で表彰されたらしい。

今年の春くらいからやろか

ついにご主人が施設に入られた。

施設へお見舞いへ行った帰りに、奥さんがたまにタクシーに乗られた。

「施設に入っても口が悪くてかなんわー」

「元気な証拠やないですか」

「看護婦さんが食事に『毒を入れてる』ゆうて食べへんねんで」

「はぁー・・・」

「なんでそんなことせなあかんの」

「100歳を目前にして、ナーバスになってるんですかね」

「まあね、あんなんでも何とか100までは生かせてあげたいね」

「(誕生日は)いつなんですか?」

「10月10日」

「(100を迎えるには)なんとなくいい日ですね」

そんな会話をしたのが、1ヶ月くらい前やったやろか

病院は知っていたし、10月10日はなんとなく覚えやすかったので、一度顔出してみようかと思っていたのだが・・・

この日息子さんが久々に乗られた。

息子さんと言っても、もう70歳を超える方である。

「おう!」

「どうも!お久しぶりです」

「今日もマージャンですか?」

「そうや」

「いい天気で良かったですね」

「マージャンするのに天気関係あらへん」

「良いに越したことないやないですか」

「・・・親父逝ったで」

「はい?」

「死んだわ、ついに」

「・・・」

「病院運び込まれて4日ほどや、まあ苦しまんと逝けたんちゃうか」

「・・・いつやったんすか?」

「9月の20日」

「・・・あと20日ですか」

「そう、あと20日や」

100歳を超える高齢者の数は人口比約0.03%

100人に一人到達出来るかどうかというゴールテープ

3万6千500日を生きてきて、

ゴールテープを意識し続けてきて、

あと20日

あと20日か・・・

都市部に比べてローカルの運転手の良いところは、

常連のお客さんとある程度連続した関係を持てることである

それなりに長くやっていると、いろいろと思い出深い方も多い。

99歳でもプライド高く、胸を張っておられた姿が印象的やった

自分が99まで生きられるとは思わないが、

死ぬ間際にはきっと思い出す方の一人やろう。

10月18日(火) 晴 高21 低10
営収 26,780(10,460-16,320)
12(6-6)回
13.50(7.50-6.00)時間
MAX 9,830

苦しい乗務やった

昼間から動きがイマイチで、あたりも悪く

終電待ちで17点

終電の並びで最後のチャンス

俺の順番の客を見ると、

若い女性・・・

若い女性は高い確立で近い

近かろうと通常なら若い女性の乗車はうれしいものだが、

最後はちょっと別である

しかしそれが(電車乗り越し)遠方

助かった(かわいそうやろ)


2011年10月18日火曜日

10月17日(月) 晴 31点~あやしい・・・

最近昼間も夜も気温が高いな

まだ車内クーラー入れたりするし

先々週の話だが、

好調やった土曜日(8日)の最後の客

見た目20代の若い男性

一応スーツを着ていた

乗る前にドア越しに、

「すみません・・・この辺にセブンイレブンってありますか?」

このパターンは遠方や

「えー・・・どちら方面に行かれるんですか?」

「セブンイレブンでお金おろして、その後Gタウンまで行ってもらいたいんですけど」

Gタウン?・・・まあまあ距離はあるが(3~4千円)、思い切り地元である。

「セブンイレブンなら行く途中にありますけど・・・」

地元に住んでる人間がそのセブンイレブンの存在を知らないなんてありえへん。

あやしい・・・

そしてセブンイレブンに車を入れる。

「じゃあ、この辺に停めて待ってますわ」

「すみません、すぐ帰ってきますから」

その間に車の方向を変えて、

駐車スペースに入れると、

後部に人影が・・・

「すぐ」ってもう帰ってきたよ。

1分も経ってないんちゃうか

「ちょっと今時間外でセブン銀行で金下ろせないみたいなんですよ」

時間外?セブンイレブンでセブン銀行の金が下ろせない?

そんなことあるんか?

あやしい・・・

まあ仕方ない。

「自宅に帰るんですよね。そこで取ってきてもらってもいいんやけど」

少しずつ口調が変わる。

「今家には誰もいないんです」

いや、誰かいるとかいないやなくて、金があるかないかなんやけど

「それなら最悪振込みお願いすることになるけど」

「ほんとすみません、それでお願いします」

そんな感じですっきりしないものの目的地に向かっていると、

突然

「すみません!ここで停めてください」

「はい?」

「もうここでいいです」

メーターは3千円くらい

「??ここまでの現金はあるゆうことかな?」

「いえ・・・ありませんけど」

「・・・あの、どっちみち振込みなら(確認のために)家まで送らせてもらえへんかな?」

「わかりました」

なんなんや

やっぱりあやしい・・・

そして目的地に着いた

料金は4,630円

(トラブルとしては)微妙な金額である。

振込みの場合は会社が用意してくれているフォームがあって、

それに住所や連絡先を書いてもらう。

複写になっていて、

振込先の口座番号や、

「期日までに振込みのない場合は法的措置に・・・」

なんていう物騒なことも書いてある。

必要事項を一通り書いてもらって、

「ちょっと悪いけど、こちらの電話番号かけさせてもらうね」

「・・・」

「(こちらの電話は電源が入っていないか、または・・・)」

「あ!すみません!番号間違えてました」

これはほんまにやばいか・・・

そんなことをしていると、

やがて家の電気が点いた。

「えっ?誰かいるの?(『誰もいない』って言ってたけど)」

「はい、お父さんです」

10月17日(月) 景気60 晴 高21 低11
営収 31,100(13,790-17,310)
15(8-7)回
11.75(6.75-5.00)時間
MAX 8,710

今日の乗務の前に事務所のおばちゃんが、

「この前のあれ(振込み)入ってたよ、良かったね」

ほんまに良かったよ。

そんな今日は昼間からそこそこついてた

夜は上のGタウンを往復するようないい仕事もあって

月曜の30点超えは満足度高いね。

2011年10月16日日曜日

10月15日(土) くもりのち雨 34点~同期の絆

セイタカアワダチソウ

というらしい。

この時期よく目立つ雑草で、

ブタクサに似ているし、

なんとなく秋の花粉症の犯人ではないか

と思っているのだが、ウィキペディアを見るとそうでもないらしい。

さっき乗務を終えた後、

営業所で同期の運転手と少し話をしていた

乗務後の深夜の井戸端会議はこの仕事よくあるのだが、

俺の場合、早く帰りたいし

生産性のない会話に時間を費やすのはいやなので(ほんまに嫌なやつやな)

「おつかれさまでーす」

と知らん顔して帰ってしまう。

しかし今日は

ちょっと休憩所に貼られている売上グラフを見ていたら

その同期の運転手が話しかけてきた。

「どうよ、今月は?」

「まあまあ好調っすよ」

「ところでY君どうなってるんよ?」

「今月もほとんど売上ないっすね」

「売上ないっていうか、(仕事)来てへんやん」

Y君というか、俺にとっては(一応年上なので)Yさんもまたほぼ同期の運転手で仲良くしていた。

「心配っすね」

「やっぱ『うつ』入ってるんちゃう?」

「そんなんすかね・・・こんな仕事ほとんどストレスないと思うんすけど」

「いや!あるで、この仕事ストレスたまるわ」

「それは(いい仕事が)当たらへんとか、そういうんすよね。そんなもん仕方ないやないですか」

「あんたみたいに、そんな簡単に割り切れへんのやって」

「(運は)能力とは関係ないやないですか」

「だからストレスなるんやん」

「でもYさんは会社から結構いい仕事もらってたやないすか」

「だからやろ。それで(他の運転手から)ひがまれて、いろいろ嫌がらせされてたやん」

「うーん・・・やっぱりそういうのでしょうね。売上のストレスより、人間関係ですよ。もしそういうの(『うつ』)になるとしたら」

「あんただって嫌われとんのやで(笑)」

「そうなんですか、知りませんでした」

「あんたみたいに楽しそうに仕事してる奴はムカつくねん」

10月15日(土) 景気60 くもりのち雨 雨6 高25 低18
営収 34,030(17,530-16,500)
19(8-11)回
12.50(6.75-5.75)時間
MAX 4,710

今日は朝に娘の参観会に行って、昼前に出勤。

初めての土曜のA駅番で

ゴルフの仕事も多いやろと思い

期待したのだが、

(ゴルフは一回あったものの)イマイチやったな

夜は結構雨が降って、ちょこちょこ仕事はあったものの。

大きいのはなし。

まあしかし34点で不満というのはレベル高いかもね。


2011年10月15日土曜日

10月14日(金) 雨 53点~どしゃ降りの英会話

昼前から振り出した雨は、

午後にはマックスに達した

まあすごい雨やった。

そんなすごい雨の中、車も少なくなり

(エリア的に)普段はまず当たらない某大企業営業事務所へ

16時過ぎに無線で振られた

乗ってきたのはジャーマンナイスガイ

「ハロー!」

「ハロー」

外人さんがタクシーに乗ることは少なくないのだが、

一人で乗ってきたのと、

同世代で話題もあったことから、

会話も弾んだ

恐らくビジネスで日本に来て、

利害関係の多い中でストレスもあったのやろう

しかし外人さんに限った話ではないが、

タクシーに乗っていると、

大きな会社でそれなりの地位の方や有名人なども

そこまで言っていいんかな?

と思ってしまうくらいよく話す。

タクシーというのは、そういう空間なのである

とにかく遠方やったので、

車内2時間近く、ずーっと英会話である

英会話教室なんかでプライベートレッスンを2時間もすれば、結構な金を取られるのやろが、

タクシー料金をもらって、英会話出来るのである

普段なら俺もこういうシチュエーションは嫌いではないが、

今日はとにかくどしゃ降り

視界も遮られるような雨で運転に気を使ったし、

しかも行き先は新地のある店を指定されていた

はっきり言って、

ローカルのドライバーに新地の店の名前を言ってわかるわけがない

無線交信などしながら、

どしゃ降り中必死に運転している後部座席で、

「(ドルトムントのサッカー選手の)マリオ・ゴッチェを知ってるか?」

なんて話かけてくる。

「もちろんさ!ヒーズ インクレディブルやな・・・(無線で)えーっと、この筋入ったらいいんすかね?」

こらやばいわ、ほんまにわからん・・・

と思っていると、

「そう言えば、ドルトムントにジャパニーズガイがいたな、なんて言ったっけ?」

「カガワや、カガワ!日本におるんなら、そんくらい覚えとけ・・・(無線で)ほんまにこの筋でいいんすか?」

なんか英語なのをいいことに、めちゃめちゃため口である。

なんとか、目的地に着いたが、

まじ疲れたわ

10月14日(金) 景気70 雨 雨55.5 高24 低13
営収 53,980(32,270-21,710)
28(12-16)回
13.50(8.25-5.25)時間
MAX 15,910

久々のブレイクやった

昼過ぎに有馬温泉はあたるし、

夕方には大阪

夜はイマイチ伸びなかったが、

50点超えはインクレディブルやね。

2011年10月13日木曜日

10月12日(水) 晴 18点~月のきれいなこの時期は・・・

この日は満月

10月12日(水) 景気30 晴 高20 低13
営収 18,030(6.510-11,520
11(4-7)回 
11.50(6.00-5.50)時間
MAX 2,710

昼間も夜もひどかった

昼過ぎからM駅で3時間くらい干されたし

3乗務連続で20点前後と大崩れ

苦しいわ

10月のこの月のきれいな時期

近年では第3週、体育の日の後の週になると思うが、

いつも景気が良くない気がして・・・

せっかく長い間ブログをしているので調べてみた。

昨年2010年の10月

10月13日(水) 21,790 8回 13.25時間
10月14日(木) 30,350 13回 12.50時間
10月15日(金) 28,460 12回 11.00時間
10月16日(土) 43,570 17回 13.25時間
平均 31,043

平均30超えてるのか・・・

パッと見るとわかりにくいが、

時間入れてるわりに回数が乏しく、

全ての乗務で1万円程度の遠方が当たっていることから判断すると、

景気的には決して良くない週やったと言えるのではないやろか

もう一年さかのぼって見よう

2009年10月

10月13日(火) 11,200 8回 12.00時間 
10月14日(水) 30,700 16回 12.75時間
10月16日(金) 38,900 20回 14.25時間
10月17日(土) 59,840 13回 12.00時間
平均35,160

うーん、平均35点か・・・

14~17はやはり遠方があたっているし

17日の遠方は1発約3万円・・・あんなことあったなぁ

しかし遠方のあたっていない13日はひどい結果である。

さらに一年さかのぼり・・・

2008年10月

10月14日(火) 20,230
10月15日(水) 28,850 11回 11.25時間
10月16日(木、満月) 15,260 14回 11.25時間
10月18日(土、日勤) 29,960 14回 12.00時間
平均23,575

うん、これは悪い

この年は景気良かったから

これはやはりひどい結果やね

しかし毎年土曜日はゴルフで潤ってるな・・・

ついでにもう一年

2007年10月

16日(火) 22,370 11回 10.45時間
18日(木) 29,040 15回 10.45時間
19日(金) 40,280 19回 13.50時間
20日(土) 28,150 20回 10.00時間
平均29,960

もうどうでも良くなってきた・・・

というかどうでもいいけど

なつかしいな

こうやって読み返すたびに、

ブログやってて良かったなと思える

4年前のこの頃、タクシーやめようとしてたんやね

すっかり忘れてた。

2011年10月12日水曜日

10月11日(火) くもり 21点~車内腹筋

朝は自宅近くの電線に妙に多くの鳥が止まっていた

こういうのって、何か異常気象の前兆やったりする

そんな今日は、

週末の秋晴れから打って変わって薄曇り

朝はジョギングで汗をかいて、

10時50分の点呼を受けた

俺のシフトは、

いわゆる準夜勤みたいなもんなのかな

昼前に出て、深夜1時2時に終わるのだが

始める時間は運転手によって様々

点呼時間は、

①10時 ②11時 ③12時

と一応3通りあるのだが、

10時に出てがんばる運転手もいれば、

昼から出てきてゆっくりやる運転手もいる。

俺はその中間くらいなのだが、

来月から2日目の10時点呼は認めません

ということを言っていた。

俺たちのシフトは2日出て、1日休みなので

2日の初日は10時に出ても良いが、

2日目は出庫を遅らせるようにという指導であった

最近はタクシー減車の流れで、

時間制限の指導もうるさいようであるが、

がんばって稼いでいる運転手には気の毒である。

そんなことを思いながら、

今日も運転席で腹筋に励んでいたが、

ちょっとツイッターでアピールしてみよう

と思い、

車内腹筋200回に挑戦します!

と投稿したら、意外と反応があった。

「運転席でも身体を鍛えているなんて尊敬します」

とか

「がんばってください。応援します」

とか

「あなたが、運転席から起き上がってきたとき日本も起き上がります」

みたいなRTがいくつか寄せられた。

注:全部うそです(ほんまは「バカバカしくて笑えます」やったな)。

そしてなんと

目標の200回達成!(200回とか何気にすごくないな)

そしてツイッターのファロワーも200名達成、何気に嬉しい

明日は腕立て200回や!

10月11日(火) 景気30 くもり 高22 低12
営収 21,180(7,940-13,240)
16(6-10)回
11.75(6.50-5.25)時間
MAX 2,550

連休明けと言っても

火曜日やし、もう少し動くかなと思ったが、

いや、ひどかった

コメントなし・・・


2011年10月11日火曜日

10月9日(日) 晴 18点~息子の運動会

この日は13夜

この日だけではないが、この時期特に天気も良くて

月を見ていると物事を忘れてしまいそう(月のせいにするな)

そのくらい毎晩月がきれいである。

10月9日(日) 景気40 晴 高25 低8
営収 18,190(13,120-5,070)
10(6-4)回
11.75(5.50-6.25)時間
MAX 4,870

この日は保育園の息子の運動会

昼間は陽射しが厳しく、汗ばむような陽気やった。

この一週間、仕事の合間に

夜暗い中公園で息子とリレーの特訓

緊張の本番はいい走りをしていたが、

カーブでこけそうになった

やばい・・・これはあかん

スローモーションの中で観念したが、

奇跡的(?)に転ばなかった

息子はアンカー一人前、リードしてバトンを受けていた

あそこで転んでいたら間違いなく戦犯

何かここまでの俺の「つき」が息子に乗り移ったようやった

仕事は休みたかったが、A駅当番で休めない

そして俺の方は、

前日までの「つき」が嘘のようになくなり

やることなすこと外れまくり

しかし

なんか嬉しかった

夜誰も乗らない駅できれいな月と、昼間のリレーの携帯動画をずっと観ていた。


2011年10月10日月曜日

10月5~8日(水~土) 通産168点~ファビラスな四日間

先月の下旬くらいからやろか

秋の花粉症

に悩まされている。

花粉症で怖いのは、生理現象だけでなく

気力が削がれる

ことである。

そんなわけで、ブログ更新もままならないが、

この四日間に関しては、

ほんまに忙しかった

というか、怖いくらいついてた。

世間がそれほど景気が良かったわけではない。

10月5日(水) 雨 景気50
営収 40,100(16,190-23,910)
22(12-10)回
13.00(7.25-5.75)時間
MAX 11,670

この日は朝から雨

雨の日らしく、昼間から順調に回数稼いで

最後に遠方

ほぼ完璧な乗務やった

ちなみに最後の客は高校時代の同級生に怖いくらい似ていた。

フェイスブックの投稿を見ると、関西に来ている様子もないので違うのやろう・・・(お前の友人関係希薄っぽいな)

10月6日(木) 晴 景気50 
営収 45,900(24,590-21,310)
12(6-6)回
10.75(6.50-4.25)時間
MAX 12,550

この日はブログにも書いたが、

昼に思わぬ穴が開いて、

勝負の15時まで5点・・・

これは苦しい乗務になるな、と思いつつ病院で夕方まで粘っていたら

夕方に芦屋9点

帰ってきて三宮11点

夜もホテルから三宮12点

つきまくりで少ない回数でのビックスコア

しかし夜神戸から急いで帰ろうと長田から阪神高速に乗ろうとすると、

長田入口通行止め

しかも期間は(今年8月から)1年半

どないやねん・・・板宿経由で山登り

えらいロスやった。

10月7日(金) 晴 景気40 高22 低10
営収 42,580(25,300-17,280)
17(8-9)回
11.75(6.75-5.00)時間
MAX 13,190

調子に乗って臨んだ金曜日

しかしこの日は「悪い金曜日」やった

世間の動きは悪い中で、

夕方に製薬会社の研修所から新神戸(約1時間待たされたが・・・)

夜も金曜日にしてはひどい動きやったが、

なんとか粘って粘って作った40点

10月8日(土) 晴 景気40
営収 39,800(26,250-13,550)
13(4-9)回
10.50(5.50-5.00)時間 
MAX 13,510

前の3日間であれだけ稼いだら

控えめな俺のような男は

もう(当たらんでも)ええわ・・・

みたいな心境になる。

しかし、この仕事そういう奴に案外当たる。

午前中はジョギングなどして、

出庫前にタイヤ空気圧チェック

ちなみに俺は土曜日になるべくタイヤ点検をすることにしている。

昼過ぎに待機入り、

いきなり空港10点

そして帰ってきて、

また無線、馴染み客である

個人宅で豪邸だが、よく奥さんが最寄りの駅までワンメーター利用される

車を降りてインターホンを押す

そして車に戻ろうとすると、

左後部のタイヤの空気が少ない

おかしい・・・さっき入れたばかりなのに・・・しかし左後部は確かにやや少なかった(1.6くらいやったな)

この仕事終えたら車庫戻って点検しよう

どうせワンメーターやし・・・

すると豪邸から出てきたのは初めてお目にかかるご主人

恰幅の良い方で、ドアサービスすると(お前普段ドアサービスなんてせーへんやろ)

どしっ、とタイヤが軋む・・・

「大阪、十三(じゅうそう)まで急いでね。16時の学会に間に合うように」

プロの運転手は妥協をしてはいけない、ということを学びました。

2011年10月7日金曜日

危ない関係?

住宅街にはキンモクセイの香りが漂い

5日は秋雨やったものの

その後は気持ちの良い秋晴れ

昨日(6日)のこと

出庫して、病院で1回こなして携帯を見ると

着信が3回も入っている

俺の携帯にかけてくるのは、かみさんか愛人くらいである。

もしかしたら愛人かも・・・(お前愛人の番号知らんのか)

と思い、

ドキドキして着信番号にかけてみると、

おじいさんの声

「どうも・・・山村(仮名)です。今お時間よろしいですか?」

一瞬戸惑ったが、すぐに常連のおじいさんだと分かった。

「あ、どうも・・・」

客に自分の電話番号を教えることは通常あまりないが、どこがで待ちに入っていたりすると便宜上伝えておくことがある。

ちなみに決まりではないが、

ローカルのタクシー会社は共産組織に近いため

基本的に個人予約を取ると他の同僚からの冷たい視線を浴びることになる

しかし電話をくれたのが、営業エリア外であったことと

注:営業エリア外からの乗車は原則許されないが、営業エリア内に戻ってくるものであれば問題ない

先日この山村さんから本を2冊ほど薦められて頂いていたこともあり、

「わかりました。今から行きましょうか?」

「ちょっと用事を済ませたいので、15分ほど後に来てもらえますか?」

15分か・・・昼時の15分のロスは痛いが、

山村さんは元大学教授で86歳のおじいさん

とても良い方やし

その場所から山村さんの自宅までは結構離れているので、

まあまあいい仕事になりそうや

という打算も正直あった。

「わかりました」

15分待たなくてはいけないので、時間を持て余して走っていると、

牛めし240円(まつや)

という看板を見つけたので、思わず入って持ち帰りの弁当を購入した。

食べている時間がなかったわけでもないが、万が一遅れてはいけないので

時間前に指定された場所へ

「どうも!お久しぶりです」

「どうもどうも、運転手さん、お久しぶりです。お昼はまだですよね。ちょっとお食事しませんか?」

食事?

・・・全く予期してなかった展開やな(牛丼買ってるしな)

通常乗務中に店で食事を取るということは俺の場合まずないのだが、

恐らく先日薦められた本の感想が聞きたいのだろう。

ここまで来たし、

良いおじいさんやし、

まあいいか、

「・・・えー、わかりました。ちょっとその辺に車停めて来ますね」

このときも、

帰りがいい仕事になりそうや

という打算は正直あった。

そして山村さんと二人で商業施設の和食屋に入ったのだが、

年齢差約50歳

身長差約30センチ

これが親子や孫ならともかく

敬語で会話している。

傍から見たら不気味な組み合わせやろな・・・

しかも周りの席を見渡すとランチを楽しむご婦人ばかり、

そして良く見ると

隣の席の女性に見覚えがある

何と言う偶然・・・

この人誰やっけ・・・?

そうや、子供の保育園で何度かすれ違ったことがある

クラスは違うのであいさつを交わすほどの仲でもないし、

非常に気まずい状況である

相手もこっちを意識している。

そして向かいの山村さんが振ってくる。

「どうでしたか?先日お渡しした本は」

頂いた本の一冊は




実に感じが悪くなるくらいの右寄りの内容やった。

特に筆者は歴史に詳しいことをやたらとアピールしているが、

「公表されていないが実は・・・」

みたいな感じで、特に第二次世界大戦前後の日本の立場を擁護している(アメリカ・ロシアを始めとする西欧諸国を攻撃している)のだが、

(公表されてないなら)なんであんたにわかんねん

みたいな突っ込みを随所で入れたい気持ちを抑えられなかった

もう一冊は、




もうこれは完全に(反共の)宗教に近い雑誌である。

そう、本の感想は、

「そうですね。とても興味深かったですが、どちらも要するに反共(宗教)ですよね」

「そうですね、確かにそういうこと(反共)になります。共産主義についてどう思われますか?」

こんなところでなんという質問を・・・

周囲のご婦人たちの視線が集まる。

「あまり日本にはなじまない考え方でしょうけど、若い人は傾きやすいのかもしれません。あと・・・コープとかは女性に人気ですね」

「コープ?」

「いや・・・気にしないで下さい」

なるべく一般的な世間話に持っていきたいのだが、ご老人は会話の柔軟性に乏しい。

メニューを見る。

結構高い・・・

日替わり定食が980円

うーん・・・、先方はよくタクシーを利用される上流階級の方である。

あまり安っぽいものを頼むわけにもいかない

だからと言って、あまり高いものを頼むと先方が払ってくれる場合にまずい。

悩みに悩んだ挙句

「天ぷらそば(880円)でお願いします」

いい線やないか・・・

と自己満足に浸っていたら、

「じゃあ・・・わたしはたぬきそば(680円)で」

えー!

そんなんありかい。

しかもたぬきそばなのにきつね(あげ)が乗ってるやないか!(お前はほんまに関西人か)

そんなことで頭がいっぱいになりながら、

白昼の和食処でめちゃめちゃ政治議論を投げかけられ、

そういうの嫌いではないが・・・

「そろそろ行きましょか?」

「あぁ、もうこんな時間ですか。すみません、仕事中に時間取らせてしまいました」

「?・・・ご自宅まで帰られるんですよね?」

「わたしはちょっと買い物して帰ります。待たせても悪いので、今日はこれで・・・お話出来て良かったです」

「いや・・・あの・・・ぼくも良かったです」

ちなみに駐車料金300円・・・

仕事はしていないのだから、冷たい視線を浴びる筋合いもなく

「良かった」

ということであった。

2011年10月4日火曜日

10月3日(月) 晴 27点~タクシーバイキング?


知り合いの栗園で生まれて初めての栗拾いをしていた。


すると業者らしき人が来て、


「(農業)生産者のありのままの姿を撮影させてもらいたいんですが」


「・・・わたしは(生産者ではないんですが)」


「いえいえ!構いません。農業されている方がべらべら話せるわけがありませんから、そのままでいいんです」


「普通に作業していればいいんですね・・・痛!」


話は変わって・・・


バイキングレストランの話をタクシーに結びつけると、


どこまで乗ってもXX円ポッキリです


ということになる。


幸いタクシーの料金は認可制になっていて、そのような無茶な料金設定は現実的には出来ないようになっているが


もしそのような料金設定をするとしたら、


どうやろ、


遠方乗車を除外すれば、


乗車一回あたりの平均額というのは、大体千円プラスアルファあたりではないやろか


この金額は、面白いことに飲食店の平均単価と類似している


だからと言って、


どこまで乗っても1000円ポッキリです


みたいな料金設定が成り立たないのは感覚的に誰にでも分かるだろう。


タクシーの利用者にも多様なニーズがあることを想定して、


その倍額


どこまで乗っても2000円です


としたら、


これまた面白いことに多くのバイキングレストランの料金設定とかぶる。


この金額は利用者にとって魅力的やろか?


微妙なところだが、


このような料金設定に対するニーズは恐らく多いだろう。


しかしこんな料金でも成り立たない


これは誰でもというより、


実際タクシーに乗っている運転手なら感覚的に分かるだろう


ちょっと考えてみよう、


もちろん時間制限は設けなくてはいけない(バイキングでも一応時間制限はあったな)


仮に制限30分としよう


タクシーに限ってはエリア制限も必要になろう


このエリア制限というのが意外と難しいのだが、これも設定したとする。


それでも成り立たない


いくら需要が増えると言っても、


客を降ろしたところで、リードタイムなしにすぐにまた次の客を乗せられるとは限らない


実車率の限界というのは80%くらいではなかろうか


と思っているが、


如何せんこの場合料金は2000円


どこまで行きますと言ってもニーズは限られる


良く見て実車率50%くらいではないやろか


すると1時間2000円


20時間乗ったとしても営収は4万円にしかならない


全ての利用者が30分の制限一杯乗るとは限らないし、実車率をもう少し多く見たとしても、


せいぜい一日6万円が良いところではないか


言うまでもなく、


東京あたりの隔勤乗務で営収6万円は現在の料金設定でも十分可能である


というかさらに上、8万円でも10万円でも可能なのである。


しかし上の料金設定で営収8万円はほぼ実車率100%


一日中客を乗せている状態


万が一そんなことが可能だったとしても、


それが限界


そして一番重要なのは、


そんな仕事は楽しくない


ということになる。


供給側のモチベーションの問題


これが顧客ニーズの裏に常に存在する


それこそが罠


ということになる。


10月3日(月) 晴 景気60 高17 低8
営収 27,030(9,980-17,050)
18(8-10)回
13.25(6.25-7.00)時間
MAX 3,030


タクシーはサバイバルゲーム


ということを書いたが、


この日は月曜日で昼間の動きは悪く


数台の車は嫌気をさして夕方には帰ってしまった


しかし


車の少なくなった夜にはめちゃめちゃ動いていた


そしてそんな状況をA駅番で無線で聞いていただけの俺・・・


「タクシーは粘った奴の勝ちやで」


かつて地域の稼ぎ頭だった先輩運転手が言っていた。


納得やね






2011年10月3日月曜日

10月2日(日) 晴 28点〜バイキングレストランはなぜ成り立たないのか?


山間部を走っていると、

なぜこんなところに、こんな建物が?

誰が?何の目的で?

そんなことを考えさせられることがよくあるが、そんなのもまたこの仕事の面白いところである。

また街を走っても、

繁盛している店

なくなっていく店…

なぜ繁盛しているのか?なぜあかんのか?

そういうことを深く考えながら走っていれば、この仕事は案外

現実経済をより良く知ることが出来る職業

と言えるのかもしれない。

一例を挙げると、

バイキングレストラン

これは一時期ブームのように各所に出来ていたが、

今では(この地域では)ほとんどなくなってしまった

ブームが去ってなくなったのではない

ブームの最中になくなっていったのである

なぜなのか?

これは難しい

バイキングレストランとは、言わば飲食店の形態としては

究極まで顧客ニーズを追い求めた形

と言えるかもしれない。

好きなものを、

好きなだけ、

リーズナブルな価格で提供する

消費者からすれば理想的なレストランであり、

需要が集まるのは当然だろう。

大抵の店には行列が出来ていた。

しかしなぜこのビジネスは(仮説として)成り立たなかったのか?

考えられる説をいくつか挙げると、

�顧客ニーズは多様であり、そのすべてに応えることは困難である

例えば回転寿司はある意味バイキングレストランとしての成功例だが、ニーズを「寿司」に絞っている。

�参入が比較的容易であり、競争環境が生まれてしまった

また回転寿司の例を挙げると、回転寿司の場合は回転ベルトの設備負担や、そこでの業者関係(個人業者に簡単にベルトを売らせない圧力)などがあり、参入は容易ではない。

�供給量の柔軟性がなかった

多くのレストランでは食事時間帯の供給は限界(行列が出来るなど)に達していた。

例えばマクドナルドは行列が出来ていても、セットメニューの提供による単価アップや、回転を上げることで収益の向上を計ることに成功している。

結果的には競争環境で

値上げなどの戦略を取ることが出来ず

一方で需要は逼迫しているので、

人員削減などの効率化も出来ず

行き詰まっていったのではないか

なぜこのような仮説を掘り下げていったのか?

それは、

タクシーの相乗りビジネスは成り立たない

という仮説につながりがあるからである(なんかこじつけっぽいな)。

キーワードは、

顧客ニーズの罠

顧客ニーズに応えることがビジネスの成功につながるとは限らない。

詳しくは次回…(またか)

10月2日(日) 景気50 晴 高20 低11
営収 28,800(12,300-16,500)
8(5-3)回
12.25(6.25-6.00)時間
Max 13,590

10月初乗務は

いきなり日曜日のA駅番

久々の日曜出勤やったが、

夜は苦しかったな…

しかもやる気のないはずの他社のタクシーが、いつも22時頃には消えるのになかなか帰らない…

この仕事はある意味サバイバルゲーム

やる気のない奴らが頑張ると戦況が変わる

結局10時間以上頑張ったA駅は15点で終了

最後に勝負に入ったS駅で、

一発13点(立花)

タクシーはドラマや…(なんかよくわからんな)

2011年10月2日日曜日

9月30日(金) 雨のちくもり 35点〜娘との会話


コスモスが咲き始めた週末

夜テレビでサザエさんを観ていた、今年小学校に上がったばかりの娘がつぶやいた。

「ねえ、『ざんにょう』って何?」

気になったことは何でも質問する賢い娘である。

俺がどのように答えたらいいか悩んでいると、

横から母親が口をはさむ、

「『残業(ざんぎょう)』のことやろ?それは働いてる大人がな、5時までとか決められた時間より遅くまで仕事することをそうやって言うんやで」

違う…

俺は心の中でつぶやいた。

俺はテレビは観ていなかったが、

もしサザエさんの番組のなかで「残業」という言葉が出てきたのなら、賢い娘なら文脈から大体の意味は想像できるはずである(すごい親バカやな)。

「ちがうで、(わたしがきいてるのは)『ざんぎょう』やなくて『ざんにょう』」

やっぱり…(マスオさんが『ざんにょう』で悩んでるのか?)

自分の推論が当たっていたほのかな嬉しさと、一方でその言葉をかわいい小学生の娘に説明しなくてはならない、なんとも言えない苦しさが同時に俺の胸に去来した。

「(今食事中やから)あとでゆっくり教えてやるよ」

9月30日(金) 景気40 雨のちくもり 雨3
営収 35,450(16,110-19,340)
22(12-10)回
12.00(7.00-5.00)時間
Max 4,790

9月最終日

半期の締めで日の並びも良く、

この週は周りもよく揚げていた

最終日は金曜

予報はどしゃ降り

期待して臨んだが、

雨は昼間に少し降ったくらい

この日はなぜか動きが悪かった

そんな中で、いい流れでよく稼いだ方やないかな

9月速報値
17乗務 545,220
平均 32,072

9月は前半苦しんだが、じわじわ良くなっていった

ちょっとしっかり見てないけど・・・(しっかり見てから言え)、

昨年比プラス30%超えてるんやないかな…

信じられない伸び率や