2011年12月30日金曜日

12.27~29(火~木) 102点~本年終了

今年も年間無事故達成(7年連続)

今年の最終3日間の成績

12月27日(火) 景気 50 晴一時小雨
営収 38,800(7,400-31,400)
14(7-7)回
11.50(6.25-5.25)時間
MAX 13,030

昼間は散々やったものの、

夜にホテルから8点(22時)、13点(24時)の2発のあたりがあって

好成績やったが・・・

後に高速料金(650円)もらい忘れに気づき、

ちょっぴりブルーな乗務

高速料金泣きは大阪で新人の時以来かも・・・

12月28日(水) 景気50 晴のちくもり 高8 低マイナス4
営収 40,230(9,360-3,870)
24(9-15)回
12.50(6.50-6.00)時間
MAX 6,310

今年最後のA駅番

9月から入ったこの駅の当番も

今はすごく楽しい

この日は昼間から外れまくりで苦しんだが、

夜はしっかり作れた

12月29日(木) 景気50 高10 低マイナス5
営収 23,240(7,100-16,140)
16(6-10)回
7.50(4.00-3.50)時間
MAX 2,630

今年の最終乗務

例年最後の日は、

思い切り力を抜く

今日も朝から家の掃除で、

昼頃出勤するも、

タクシーの大掃除(1時間)

自家用車の大掃除(1時間)

車庫で若手運転手と井戸端会議(1時間)

家に帰ってかみさんの掃除冷やかし(1時間)

仕事の入りは17時

あたりもなく、それでも足切り(2.3万)達成

そんな最後の日も、

夜には駅に行列が出来ていた

そんな客の並びも終わりかけた頃、

駅に向かう道を、

少しゆっくり気味に走っていたら

ルームミラーを見ると、後に同期のTさんがいる

早く行けとばかり、

後ろにぴったりつけている

・・・はいはいわかりました

と少しスピードを上げたが、

駅前の信号にぎりぎりで引っかかってしまった

・・・すんませーん

ハザードを一回焚く

信号待ちの間に、気のいい同僚のHさんが別方向から交差点を横切り

俺の前に駅に入る

ここで順番が変わった

俺が普通に走っていたら信号で止まることはなかったやろから

駅に入るのは①俺、②Tさん、③Hさんの順番のはずやった。

しかし順番がずれて、実際は①Hさん、②俺、③Tさん

結果Hさんが①2千円ほどのところへ

俺が最も近場で②千円

そして俺の後ろで怒っていただろう

Tさんが大阪行き③2万円口

まあ実際最後のところではどうなるかわからない

信号で止まったタイミングは1秒もない時間の差である

先に入った方がいいこともあるし、後の方がいいこともある

どちらにしてもほんの一瞬の違いで行き先が変わるのである

これは人生に似ている

ちょっとした判断の違い、

一瞬が人生を変える

それが良いこともあれば、

悪いこともある

しかし、どのようなときも、

どんなことになろうとも

自分のいる場所を信じて迷わない

そのときに良かろうと悪かろうと、それが自分の場所(運命)なのである。

次がある、先がある、

そしてそこに自分のために与えられた出会いがある

出会いとは、もちろん人であり、景色であり、そこにしかないひらめき・・・

動いたらあかん

最後に、

昨日こんなコメントを頂いた

いつも仕事の合間のホットひと時をドライバーさんの
楽しい(そして役立つ)ブログで充電させて頂きました。
ありがとうございました

元々自分のためだけにやっているつもりやったブログだが・・・

どこかで読んでくれている人がいる

そう思うと、正直すごくうれしい

タクシーがほんま好きやわ

そんな人たちと触れ合っていきたい

心からそう思います

運転手がつながることで、何かを変えることができるはず

会社を見ずに客を見て

過去を悔やまず先を見て

愚痴を言わずに前を見て

焦らず、抜けられる信号で一瞬止まる勇気を・・・

正解はいつも後にある気がする今日この頃

皆さん、がんばりましょう!

2011年12月27日火曜日

12.26(月) 雪のち晴 23点〜特別出勤

この日は特別出勤で、

夜だけ(20〜26時頃)の乗務

12月26日(月) 景気60 高5 低マイナス4
営収 23,620
16回
5.25時間
Max 2,950

午前中に雪が降って、

非常に寒い1日だった

寒い日はよく売れる

特に朝方雪の降った日は、

推測だが、

普段は車通勤の人達が電車を使うのだろう

普段車通勤の人達が電車を使う

しかも年末

「こんなときしか飲まれへんわ」

ということで、

必然的にタクシー利用も多くなる

というロジックである。

実際効率良かったわ

20時半に入って、

24時までは、

乗車5回8点(時間あたり2,425)やったものの、

日付変わって約1時間半で、

11回15点(時間あたり8,646)

大きな仕事はなかったが、

乗車回数が多いので、

達成感を感じた乗務やった

いつも夜だけでこのくらい稼げたら、昼間仕事せんでもええんやけど…

2011年12月25日日曜日

12.24(土) 晴 25点~わたしの彼氏・・・

クリスマスイブは仕事するべきではない

これはタクドラの格言と言っても良い

と言いつつ、

イブの勤務は今回で3年連続

昨年(2010年)は、22,640円

一昨年(2009年)は、20,560円

イブは動かない、仕事がない

今年(2011年)も、また例外ではなかった。

24時の時点でやっとこ12点・・・

このまま行くと15点ペース。

そして乗り込んできた若い女性

「N駅までお願いしまーす」

おー!7千円コースや。

「わかりました」

助かったー

と思って走り出すと、女性の携帯が鳴った。

「あー、やっくん?メリークリスマスー、ハブグッドタイムー!」

なんや?誰と話してるんや?彼氏か?

「うん、寝過ごしてしまって・・・今タクシー乗ったとこ・・・迎え来てくれる?」

うわー!男が向かえ来るんかー

「うん、今まだ出たとこやから・・・N駅前のセブン(イレブン)で待っててくれる?そこから家まで送って」

なぜや?

なぜこっちまで迎えを頼まない?

7千円もかけて、家の近くのコンビニまで行って、そこから送ってもらうんか?

しかも、ニュアンス的にはもう向こうはコンビニに着いてるっぽいし、こっちまで来てもらったところで20分程度しかかからんし、国道一本道で迷いようがないし・・・

まあいい・・・

こっちから余計なことを言う必要はない。

電話を切ると、女性は俺の方に話しかけてきた。

「今の弟なんです」

「そうなんですか(男やないんやね)」

「運転手さん若いですねー」

「いや・・・もう40前やけどね。運転手としては若いのかもしれへんけど」

「実はわたしの彼氏もタクシーの運転手なんですよー、今29(歳)」

「えぇ!そうなん?なんか嬉しいね」

「やっぱりこんな感じで、タクシーに乗ったときナンパされたんです」

「・・・(『こんな感じ』って、俺は別にナンパしてないし)どこで乗ってるん?」

「ほとんどミナミで仕事してるみたいです。営業所は東大阪らしいですけど」

「・・・(効率悪そう)、どこに住んでるの」

「彼氏の家は江坂です」

「・・・(ありえへん、訳ありで会社転々としてるな)」

「出て行くのすごく早いんですよ。営業所出るのが朝の5時やって」

「へぇー!それは早いね。そんなら(隔勤で)このくらいの時間(24時過ぎ)あがりかな」

「いや、彼めちゃめちゃ稼ぐらしくて、営業所でもダントツトップらしいんです。それで稼ぐから、もう昼ごろにはあがってるみたいですよ」

「・・・(それはないやろ、漁師か)」

「朝早いから、朝帰りのホステスさんなんか乗せる仕事が多いらしくて」

「まあ、それはそうやろね(これはまともなタクばなやな)」

「それで、指名めちゃめちゃ多いらしくて、いっしょにいても女の子からガンガン電話かかってくるんですよ」

「それは(彼女的には)困ったね」

「いえ、わたしは仕事って割り切ってますから」

「・・・(だまされてるんちゃうか)」

「夜とか、『ちょっと予約入ったから仕事行ってくる』なんてこともたまにあるんですよ」

「・・・(絶対だまされてる)」

彼お客さんにモテるんですよ」

「そうみたいね(『客』ではない思うけど)・・・ところで今日は(イブやけど)?」

「なんか今日は夜シフトらしくて、仕事なんですよ」

「いつも朝しか働かないのに、今日だけ夜シフト?」

「そうみたいです。(タクシーって)イブは忙しいらしくて」

12月24日(土) 景気40 晴 高7 低マイナス5
営収 25,960(6,290-19,670)
10(4-6)回
10.50(4.50-6.00)時間
MAX 7,590

今日は乗務前に神社参り(クリスマスに神社?)

昼過ぎに入って、

17時で切って、夕方クリスマスの買い物

イブはダメやとわかっていたので、力を抜いて仕事していたが、

24時過ぎに連続7点ゲット

イブはダメでもクリスマスデイはついてた

HAPPY CHRISTMAS!!

2011年12月23日金曜日

12.21(水) 35点 22(木) 43点~「夢」って何なん?

今週は苦しみながらも、

なんとかこらえた

という感じかな。

やはり12月は

第3週がピークで、第4週はしぼむ

のが最近の傾向である。

今日(22日)もA駅番はイマイチ

苦しんで、苦しんで

24時前の客

40代の男性と、20前後の学生、そしてさらに若い女の子

どうやら親子ではなさそう

つながりの見えない3人組

「すみませーん、S駅まで行ってくれる?」

スキンヘッドでよく肥えた年長の男性が、助手席に乗り込みながら言った。

S駅までなら約4千円のコースである。

「わかりました」

ほどなく車内で3人の会話が始まった。

助手席に乗った男性は結構酔っ払っている。

声がでかい。

「やっぱりな、最近の若い奴はあかんで!遊びっちゅうもんをわかってない」

「そうですか」

後部の若い男が相槌を打つ。

この男は賢そうである。

「ところで、お前ら何歳や?わしはもうすぐ50や!」

「ぼくは21です」

「わたしは17」

「なにぃ!お前まだ17か!」

ここで俺がちょっと口をはさむ。

「みなさん、知り合いではないんですか?」

「今そこの駅で会ったとこや。これも何かの縁やで」

「みんな偶然行き先が同じ駅なんですか?」

「電車の乗り過ごしや、こいつら寝てもうたんや。帰りの電車もうないやろ」

「はぁー!乗り過ごしはよくありますけど、同じところまで3人いっしょなんて珍しいですね」

「ハハハ!実はわしはさっきの駅の近くやけどな。こいつら送ったって、向こうでみんなで少し飲もかゆう話になってな」

「はぁー・・・(おっさん正気か?)」

「でもお前は17か、ダメや。飲まれへん、家帰れ。運転手さん送ったって」

「わかりました」

「お前(男の方)は飲むぞ」

「すみません・・・運転手さん、ぼくもこの娘といっしょのとこで降ろしてください」

「わかりました」

「なんや!お前降りるんか。いっしょに飲む言うたやないか!」

空しい・・・このパターンだと、タクシー代だけ払わされるんやろな。

「ところでお前(女の子)!こんな時間まで何しとったんや?」

「大阪でバイトです」

「バイト?なんで大阪や?変なバイトしとるんちゃうか?」

うーん、流れの悪さから絡み始めたか・・・

「いえ・・・学校が大阪なんで」

「学校で何勉強しとるんや?」

「何って・・・適当に」

「『適当に』やと!高い金払って、親に学校行かせてもらって『適当に』はないやろ!おい、お前(男の方)!お前も学校行っとるんか?」

「はい」

「どうせ『適当に』行っとるんやろ。最近の若い奴はみんなそうや」

「いえ、ぼくは夢があるんで」

「『夢』やと?まあええわ。ところでお前飲まへんのか?」

どうしても飲みに付き合わせたいらしい。

「いえ、今日はやめときます。ありがとうございます」

「今日は」というか、タクシー降りたら多分一生会うことないやろ。

とりあえず、若い二人の目的地に着いた。

「ここでよろしいですか」

「はい、ここでいいです。いくらですか?」

若い男は一応払うポーズを見せた。

「ええ、ええわ。わしが払うとくから」

「えっ?本当にいいんですか?」

空気的におっさん払わな通らんやろ、可哀想に。

「それより、親に迷惑かけるなよ」

「わかりました。ありがとうございます!」

そのさわやか、かつ賢い若者の降りがけに、また俺が口を挟んだ。

「ところで、『夢』って何なん?」

「理学療法士になりたいんです」

「ほぅ・・・がんばってね」

「ありがとうございます!」

ちなみに理学療法士は2000年代初め、小泉政権の規制緩和によりその数が急増(約3万人から7万人以上)して雇用環境が悪化しているという、

タクシーと非常に似た状況になっていた業界である

この職業からタクシー運転手に転職されている方の話も聞いたことがある。

しかし若い資格取得者が近年大量流入した療法士と、主に50代のリストラ組が流入したタクシー業界では、

10年後、20年後の状況は全く違うものになるはずである

20代の若さでそこまで先読みするのは難しいんやろなぁ・・・

そして、残った年長男性に、

「それで・・・どうしましょうか?」

「さっきの駅まで帰って!」

「わかりました」

往復1万円なり

ちなみにこの男性、最初の駅から普通にタクシーで家まで帰ってたら約千円なり

ありがとうございました!

12月21日(水) 景気50 晴
営収 35,770(17,630-18,140)
20(13-7)回
12.00(7.00-5.00)
MAX 8,470

昼前後までは、動きが悪かったが

夕方からは年末らしく動いた

夕方ちょっと大事なことを考えていたのだが・・・

そういうときに限って、休みなく仕事が入り

判断を間違えてしまったかも・・・

いつもは暇な時間帯なのに、不思議なものである。

12月22日(木) 景気50 晴のりくもり 高10 低0
営収 43,910(6,210-37,700)
21(4-17)回
11.25(1.25-10.00)時間
MAX 10,070

予報で寒くなると言っていたわりには、

それほど気温は下がらなかった

用事で昼間(13-16時)に抜けたので、

晩飯休憩取らずに入ったが・・・

その時間(18-20時)にはほとんど仕事なし

さすがに年末の休前日だけあって、

夜は動いて作れたが、

疲れてたし、もっと力抜いても良かったかな。

2011年12月21日水曜日

12.19(月) 33点 20(火) 22点~腹が減って、腹が減って

昨日(19日)、18時過ぎ

「年末と事故」についての投稿をM駅で書いていたら、

コンコン、とドアを叩かれた。

「(乗らせてもらって)いいですか?」

「どうぞ」

この駅からの乗り込みはほとんど近場である。

「XXまで行ってもらえます?」

何と、三千円コースではないか。

前日にマラソンを走っていたので

腹が減って腹が減って

早く中断して飯を食おうと思っていた矢先であった。

サッカーで言えば、

ハーフタイムに入る前のロスタイムの得点

のようなものである。

「主人が事故してしまいまして・・・」

「事故ですか!」

「国道で前の車に突っ込んだらしいです・・・」

「それは・・・(救いようがないですね)」

「去年もこの時期に事故してるんですよ」

「そうなんですか」

「もう年末の恒例行事みたいなもんです」

「・・・」

「ちょっとあちらで事故処理済むまで待ってもらって、また(主人乗せて)帰ってきてもらっていいですか?」

「わたしは構いませんが、あんまり待つようですとメーターが・・・(上がってしまいますけど)」

「あぁ、お金のことならいくらかかっても構いませんから」

「わかりました」

こういうのって、保険でおりるんよね。

結局レッカー来るまで1時間近く待たされたが、

9千超えの仕事になった

しかし待ってる間、

腹が減って、腹が減って

どうしようかと思った。

12月19日(月) 晴
営収 33,060(24,210-8,850)
17(10-7)回
11.75(8.00-3.75)時間
MAX 9,270

昼間はまあまあ好調で、

上の仕事もあって、

前半で24点

このペースなら40点はいけるかな

と思っていたら、

後半に失速・・・

しかし月曜勤務で現金支給で1万5千ほどもらえたから、

まあ満足かな。

12月20日(火) 晴 高9 低マイナス2
営収 22,670(10,520-12,150)
12(7-5)回
11.50(6.50-5.00)時間
MAX 5,830

昼間も夜もひどかった・・・

最終駅の先頭に残っていたら、

「枚方まで行ってもらえますか?」

2.5万コース、カードの客・・・

「カード使えないんですよ・・・後の車はいけますわ」

後ろにはカード利用OKの他社の車がハイエナのようにつけている。

また客が乗ってきた。

「京都行って」

3万コース、またカードの客

「カード使えないんですよ・・・後の車はいけますわ」

結局あぶれて終了

悔しい終わり(締め日)やった。




2011年12月19日月曜日

12.15(木) 38点 16(金) 69点〜年末と事故

また投稿が遅れてしまったが…

先週(12月第3週)は、

忘年会ウィーク

力を抜いても作れる

一年で最も儲かる週

と言えるやろう。

「運転手さん、この時期は忙しいやろ」

「そうですね、忙しいというか、楽ですわ」

「楽?」

「正直ゆっくりやっても稼げますから…労働時間は少し減りますし、精神的にも楽ですよ」

「はぁ…そんなもんか」

「事故さえ起こさなければ、仕事も楽しいですよ。必要とされてるゆう実感がありますから」

「やっぱり年末は事故が多いのかい?」

「そうですね、データにも出てますし、こうしてハンドル握っててもヒヤリとするのはこの時期が多いです」

昨年22年の死亡事故の件数は4,863件

そのうち12月に起きた事故は575件(11.8%)

12月を除いた11ヶ月の平均が390件なので、

死亡事故に限れば、12月の事故件数は、

その他の月に比べて約5割(47%)多い

さらに4年前、19年の死亡事故件数は5,744件でそこから年々事故件数は減少している(死亡事故件数は12年から10年連続で減少している)ものの、

19年の12月の事故件数は570件(9.9%)

19〜22年の4年間では12月の事故件数は昨年22年が最も多く、

年末の事故は近年増加傾向にあるといえる(お前は公安委員会か)

「それで年末は警察の取り締まりが多いんやな」

「そうですね、最近特に多くなった気がしますね…」

うざい…

「運転手さんなんかプロやから引っ掛かるようなことないやろけど、ハハハ!」

「ハハハ!(お前一週間前自家用で思い切り引っ掛かってたやん)」

12月15日(木) 晴
営収 38,600(14,940-23,660)
19(12-7)回
12.00(7.00-5.00)
Max 11,190

この日は、前2日(火曜、水曜)に比べたら

昼間からそこそこ動いたかな

車も少なかった

夜はホテルで大きな仕事(姫路)を逃したりしたものの、

最終はあたりがあって作れた

しかし

「まだいけるやろ」と25時過ぎに

高速使って急いで帰ったものの間に合わず…

高速料金損した(300円ほどやろ)

12月16日(金) くもり一時雪
営収 69,400(17,730-51,670)
25(10-15)回
12.50(5.25-7.25)時間
Max 22,630

朝からグッと冷えたこの日は

午前中に買い物行ったり、走り込みしたりして、

昼過ぎの出庫

A駅に入ったのは13時前だが、

よく動いた

夜も走り続けて

最終AM駅から高槻

普通に昼前出てたら軽く70超えたな。

2011年12月15日木曜日

12.13(火) 26点 14(水)25点〜未収金

夢にまで見たマックのコークグラスを遂にゲット!

月曜日(12日)の未収金の件・・・

あの日ある駅から、深夜25時過ぎに、

「姫路まで行ってください」

と言われたのだが、

そもそもその駅の終電はとっくに終わっていた。

駅のまわりには飲食店も遊戯場もない。

なぜその時間にその場所にいるのか

ストーリーの見えない乗車は、今までの経験上、

ちょっとヤバい

と感じた。

「現金で2万円以上かかりますよ」

「…2万円ですか」

「2万円『以上』です」

時間も時間やし、こういう乗車はいくら遠方でも

相手の乗車意欲をそぐような対応をする

「ま、とりあえず行ってください」

夜中の1時過ぎに、

往復3時間もかかるような場所に、

「とりあえず」でも行かなあかん

のがタクシードライバーの性である

後部座席で爆睡している客を起こして、やっとのことで家の前につけると、

「ちょっと(家から)金取ってくるんで、待っててください」

メーター料金は2万円超、

こんなとき待っている時間はたった3分が1時間にも感じられる。

やがて家のドアが開いて、ホッとしたのも束の間

「ちょっと家にも持ち合わせないんですけど…」

そういうのはもはや「持ち合わせ」とは言わない。

結局後日振り込みを依頼したのだが、

振り込み用の資料を一通り書いてもらって、

「それじゃ(確認のために)こちらの携帯番号に電話させてもらいますね」

「今ですか?」

「はい・・・携帯持ってますよね?」

「ちょっと待ってください。その番号違ってたかもしれません」

「・・・」

こんな具合で2万円近くを未収にして(5千円のみその場で受領)帰ってきたのである。

翌日事務所のおばちゃんに、

「大丈夫?」

などと聞かれ、

「いや、ヤバいっすね」

とも言えず・・・

いろいろ考えた末、

今日(14日)電話してみることにした

とりあえず何て言おうか・・・

必ず期日(15日)までに振込みお願いします・・・

期日を過ぎると(会社が)法的措置に出ることもあります・・・

その場合は延滞利息もかかりますし、社会的にも・・・

いや、俺の番号は(確認でかけたから)知ってるわけだし、電話には出ないだろう・・・

留守電の場合は・・・

あれこれ戦略を立てながら、

夕方電話を鳴らす

結構緊張するもので、

サラ金の取立ての仕事って大変なんやなぁ

なんてことも考えながら・・・

あっ(電話に)出た

「あっ、もしもし・・・わたし先日××駅から、ご自宅までお送りしたタクシーの運転手ですけど・・・」

「あっ、どうも。その節はお世話になりました」

「いえ、こちらこそありがとうございます。それで、未収金の方なんですけど振り込みの方は済ませていただけました?」

ここから、ここからや。

どう出る?

「はい、昨日振込みましたけど」

12月13日(火) 景気50 晴 
営収 26,410(8,410-18,000)
11(5-6)回
9.25(4.50-4.75)時間
MAX 11,590

この日は前日遅くなったので、

昼過ぎの出庫

昼間も夜も低調やったが、

24時頃にチケットで遠方

時間少ないから、効率は悪くなかったかな

12月14日(水) 景気50 晴 高14 低マイナス1
25,610(10,000-15,610)
15(6-9)回
11.00(5.75-5.25)時間
MAX 3,910

そして今日は朝に10キロのジョギング

また昼過ぎの出庫

そしてまた昼間は低調

そして夜も低調・・・

24時過ぎはそこそこ動いたかな

年末らしいラッシュがないなぁ

2011年12月13日火曜日

12.12(月) 晴 *61点〜道路利用税

これは「道路利用税」と思うしかない

日曜日に自家用車で、

長尾山トンネルから山本に降りる下り坂…

60キロでゆっくり走っていたら

止められた

「20キロオーバーです」

「この下り坂が40キロ(制限)ですか?」

「そういうことは、我々にはわかりません」

「こういうところ(下り坂)でネズミ取りするんですか?」

「『ネズミ取り』ではありません、『速度取り締まり』です」

「年末だから(みんなボーナス出てるから)ですか?」

「そんなことありません」

「警察の人もボーナスとか出るんですか?」

「それは…まあ」

答えなくてもいい質問だけ正直に答えてくれた。

12月12日(月) 景気50 晴 高12 低マイナス3
61,490(19,000-42,490)
24(13-11)回
15.50(7.25-8.25)
Max 24,310

道路利用税(一万5千円)の負担を取り返すべく、

意気込んで臨んだ乗務

車も少なく、いい感じで作って

40点手前で終るか、と思った25時過ぎ

H駅の無線

行くと、見た目同年代(30代)

「すみませーん、姫路まで行ってもらえますか?」

数字だけ見れば、

損害額(?)取り戻したかのような大ブレイクだが、

金持ってなくて、(先週に続き)また振り込み依頼・・・

この記録はアスタリスク(*)つきやね(バリー・ボンズか)

年末やな、

帰庫4時半

帰宅5時半・・・

2011年12月12日月曜日

12.9(金) 43点  10(土) 45点〜タイヤ交換

10日にやっとタイヤを交換した。

3年前からのタイヤ交換の日をリストすると、

2008年 12月1日2009年 12月3日
2010年 12月8日
2011年 12月10日

このデータを見ると、

やはり地球は温暖化している…

というより、

やはり自分は怠慢化している…

ということがわかる。

前半2年は事業所でも1、2を争うほどの早い時期に換えている

さらに昨年までは毎年、寒くなる前の暖かい日に換えている

そして今年…

急激に寒くなった9日

営業所のみんなが換えていたが、

その翌日の10日に交換

12月9日(金) 晴
営収43,060(7,100-35,960)
23(6-17)回
11.50(5.25-6.25)時間
Max 9,110

この日は昼過ぎまでデスクワークに追われ…(タクドラがデスクワーク?)

13時過ぎに待機入りしたものの、

発情者が16時…

字を間違えた(削除修正しろ!)

初乗車が16時前

前半戦は7点と苦しんだが、

氷点下2〜3℃まで下がった夜はよく動いた

まあ久々にホテルであたりもあったし(谷上)

電車も遅れてたみたいやけど

12月10日(土) 晴
営収45,110(10,440-34,670)
23(7-16)回
13.25(5.50-7.75)時間
Max 12,230

この日は昼前にタイヤ交換して、

コークグラスが欲しくてマクドナルドへ行くが、

ドライブスルー大行列で断念(タクシーでドライブスルー並ぶなよ)

A駅番も年末になるとあまり冴えず、

夜予約先の家の前で待たされているとき、

ふと外に出ると、

「・・・あっ、月が・・・(欠けてる)」

感動して、見入っていたら

玄関から水商売風のお姉さんが出てきた。

「駅まで行ってもらえますか」

「はい、・・・月食ですよ」

「はぁ?」

「あの・・・月が欠けてるんです」

「・・・(そら月は欠けるやろ)、急いでもらえます?」



2011年12月9日金曜日

12.8(木) 雨のちくもり 21点~「もしかして柔道やってなかった?」

昨日(7日)はちょっと加古川で用事があって、

そのデスクワークに追われているのだが・・・(ブログしてる場合か)

帰りになんとなく一乗寺に寄ってきた

寺の良さが分かる年齢になったのは、何となく悲しい

そして今日(8日)は公休出勤

12月8日(木) 景気30 雨のちくもり 雨5.5 高9 低6
営収 21,900(8,080-13,820)
13(7-6)回
9.75(4.75-5.00)時間
MAX 7,750

12月に入っても盛り上がりがなく、

そろそろ来る、そろそろ来る

と思いつつもう8日

そろそろ自信を持って言おう

今年の年末はあかん(そんなことに自信を持つな)

夕方はジョギングでさぼったものの

日付変更線でやっと10点超え

そして24時過ぎに若い女性の乗車

20代かな、少し(酔って)崩れてたものの

なかなかのルックスやった

「XXまでお願いします」

「わかりました」

「結構距離あります?」

「・・・はい、まあそこそこありますよ。8千円くらいかかるかな」

「・・・そうですか、(電車で)寝過ごしてしまって」

その後は後部座席で少しぼーっとしていて、会話もなかったが

目的地が近づいたところで、突然

「あの・・・14度ってきついですか?」

??14度?傾斜のこと?それともゴルフのドライバー?(なぜここでドライバーの話をせなあかんのや)

「・・・14度、ですか?」

「あの・・・アルコール」

「あぁ!アルコールね、何かと思った。・・・14度やと、ちょっと強めのワインくらいかな」

「わたし全然飲めないんですけど、飲まされてしまって・・・」

おっ、面白い展開やん

「はぁー、普段飲まないなら14度はキツイよね。忘年会?」

「いえ、あの・・・最初は研修で同期の人と飲んでたんですけど、というか、そのときはビール一口程度で、それだけでも酔ってたんですけど」

「日本のビールは大体5~6%やからね(外国のビールの話は別にしてへんから)」

「えー!そうなんですか?そしてその後、いきなり上司の人に呼ばれて・・・行きたくなかったんですけど、断れなくて・・・ちょっと強いカクテルを飲まされたんです」

「それが14度?」

「そう言ってました、嬉しそうに。わたしはそのときはもうほとんど意識なくて・・・」

「どっかで聞いたような話やね・・・」

「その上司に、どこかに連れて行かれそうになったところを・・・誰かに助けられたような気がするんですけど・・・気づいたら電車で眠ってました」

「はぁー・・・その上司って、もしかしたら柔道とかやってなかった?(お前も一応柔道2段やろ)」

2011年12月8日木曜日

12.6(木) 晴 37点〜東遊園地へ行こう

神戸のルミナリエには、なんとなく毎年行っている。

今年は12月1日(木)〜12日(月)

あれはなかなか見る価値のある良いものである

何が良いのか…

考えてみると、

あの空気なのかな

会場は海に近いので、適度に湿気を含んだ独特の空気がある。

あの空気だからこそ、人工的な電飾が神秘的に輝くような…

もしかしたら、

実際に震災で亡くなられた人たちの魂

が重量感のある空気を作ってるのかもしれない

などと宗教的なことも考えてしまう場所である

ルミナリエと言えば、三宮の大丸方面からぞろぞろと並んで光のトンネルに向かうわけだが、

あれはあまり意味がない

一キロ以上一時間近く並ばされて、

トンネルをくぐるのは約100メートル2分ほど

二度と来るもんか、と思う人もいるだろう

最初から直接東遊園地へ行けば通路も見ることは出来るし、十分に雰囲気も味わえる

俺は東遊園地が好きだ

一体なんの「東」なのか、ただの公園がなんで「遊園地」なのかわからへんけど

12月6日(火) 景気40 晴
営収 37,360(13,360-24,000)
21(13-8)回
13.50(7.75-5.75)時間
Max 8,950

例年このルミナリエの時期は忙しい気がするが…

今年はあかんなぁ

年明けからずっといい感じで来ていたが年末に凹んでる

景気とはわからんもんや

この日は、苦しいながらも昼間から細かい仕事で形作って、

車庫への帰り道で酔客と遭遇

ラッキーやった…(その客、金もってへんかったやん)

2011年12月4日日曜日

12.3(土) くもり一時雨 31点~帰りの高速料金はもらえるのか

2,3日前の話だが、

名古屋なんていう信じられない仕事

が同じ営業エリアから出た

俺が行ったわけではないが・・・(かすってたのにな)

名古屋へ行った運転手は、

かつて「タクシーの神」と言われた伝説の運転手

今は隠居(?)して、ゆっくりやっているが、

こんなローカル営業で月100万揚げてたような運転手である

その運転手と今日話す機会があった

「名古屋行ったらしいやないすか。やっぱり『神』は健在ですね」

「ほんま、あんなんさすがに初めてや。参ったわ」

「(やっぱり身内とかの)不幸ですか?」

「そうや、それしかないやろ」

「名古屋のどこまで行ったんすか?」


「なんやようわからんけど、(伊勢湾岸道の)東海ゆうインター降りたな」

「なんぼくらいメーター出たんすか」

「おおかた7万や、高速料金で5300円」

「帰りの分ももらったんですか?」

「それがな、会社から電話あって、もらえるからもらえ言うねん。あんたそんな7万も払う客に帰りの高速代よこせなんて言えるか?結局事務所からお客さんに電話入れてもらって・・・」

「もらったんですか?」

「もらったけどな、お客さん納得してへんだわ」

「それは正当にもらえるはずですよ。運行管理者の講習かなんかで聞いたんですけど、確か50キロを超える遠方や、(四国の)橋なんか渡って帰りも乗らな帰れへんような場合は請求できるって」

「そんな法律あんの?」

「いい質問ですね・・・今ちょっと調べてるんですけど・・・道路運送法にも運輸規則にも明示はされてないみたいですね。どこに法的根拠があるのかわからないんですが」

「なんかすっきりせーへんな」

「・・・確かに」

誰か分かる人あったら教えてください。

12月3日(土) 景気50 くもり一時雨 高17 低10
営収 31,490(13,150-28,340)
14(3-11)回
12.00(6.75-5.25)時間
MAX 8,950

昼過ぎいきなり寺参りで

今日はいけそう・・・

なんて思ったのも束の間、

前半は乗車たったの3回

年末だけあって、夜は少し動いたものの

苦しい乗務やった

2011年12月3日土曜日

12.2(金) くもりすこし雨 36点~ビッグチッパー①

12月に入ると夜の街にささやかな灯りが温かい

今日は金曜日

ここまでの悪い流れ(4乗務連続20点台)を断ち切ろうと、

13時前から気合を入れて、

M駅に入った

何を隠そう

この駅の待機場は俺が会社や市にまで陳情して作ってもらったものである

2年ほど前に晴れて一台だけ待機スペースを作ってもらったものの

誰も入らない・・・

仕方がないから自分でたまに入ってみるものの、

なかなか乗らない・・・

しかしそれでも根気良く待機していたら、

乗ってくれる客は本当にありがたいものである

普段タクシーのいない場所に待っているわけだから

客の方もすごく感謝してくれる

そして、そんな客が少しずつ増えていく

その喜びとか楽しさは言葉に表せないものがある

今日その待機場に入るとすぐに乗ってきた男性

「ここにタクシーいるなんて珍しいな」

「いや・・・なるべく入るようにしてるんですけど」

「どうや?景気は」

「そうですね・・・ここ数日良くないですけど・・・先月は良かったですね」

「えっ!ええの?」

「はい、年間で見ても、今年は驚くくらい伸びてますよ」

タクシー運転手に景気を聞いて、「良い」という答えが返ってくることは少ない。

だからこういう答え方をして(事実だが)、客の反応を見るのは面白い。

「はぁー・・・そんな話聞くと嬉しくなってくるな」

「そうですか」

「実はわしもちょっと前まで京都でタクシー乗っとってな」

「そうなんですか!どちら(の会社)で?」

「最初1年ちょっとMK乗っとったけど・・・とても食っていけへんでな」

「なんかいろいろ噂はありますけど・・・やっぱ厳しいんですか」

「まあ・・・長くなるけど、あそこ(MK)はあかんわ。その後京阪(タクシー)行ってな、3年ほど乗っとったけど、それは、まあそこそこ楽しかったな。定年でやめたけどな」

注:MKの話はこの客の言ったそのままで、個人的な意見ではありません。具体的な話は聞いたものの、要領は得なかった。

「タクシー楽しいか?」

「楽しいですよ」

「そうか・・・そこのカーブで停めて」

「わかりました」

料金は1510円から80円上がる寸前だった。

メーターが上がる直前、カーブの前で停める。

「1,510円です」

「ほう・・・そこまで走れば(メーター)上がるのにな。これ取っといて」

元運転手にはわかるのやろう(計算づくか)。

2千円を置いていった。

「ありがとうございます!」

12月2日(金) 景気50 くもり夜少し雨 高13 低8
営収 36,440(11,640-24,800)
22(10-12)回
13.00(7.00-6.00)時間
MAX 8,550

M駅では15時過ぎまで乗り込み4回(無線2回)と盛況やったが、

その後3時間干され

12月の金曜にしては、夜の動きもイマイチ

苦しい乗務が続くなぁ

2011年12月2日金曜日

12.1(木) くもり 23点~じゃんけんで勝つ方法

いよいよ12月

昨日娘と息子の話を横で聞いていた。

小学生の娘が言う

「じゃんけんで勝つ方法教えてあげよか」

ほう・・・興味あるな

タクシー、特に

ローカルの待ち営業はほとんどじゃんけんのようなものである

要するに技術も何もない

運任せなところがあるのは否めない

その「運任せ」の勝負に勝つ方法とは??

「あんな、じゃんけんで何出すか決めるやろ、

そしたら、もう変えたらあかん

そんで、『絶対に勝つ』

ってめっちゃ強く心の中で思うねん

そしたら、ほんまに勝てるんやで」

なんやねん・・・

と一瞬思ったが、思わず

「・・・お前いいこと言うな」

とつぶやいていた。

12月1日(木) 景気50 くもり 高11 低8
営収 23,100(12,180-10,920)
15(9-6)回
11.75(6.50-5.25)時間
MAX 4,230

12月に入って、

悪い流れから抜け出せると思いきや

さらに悪い流れに突っ込んでしまった

乗務前に子ども手当ての申請に市役所に行っている間にでかい仕事を逃し、

夜は木曜お決まりの製薬イベントも逃して、

惨憺たる結果・・・

このところ疲れもピークで、

ちょっとゆっくり休みたいのだが、

この流れでは力も抜けない悪循環

苦しいな・・・

2011年12月1日木曜日

11.30(水) 曇り 22点~「全然モテません」

よく晴れた先週25日(木曜日)に

久々に大阪へ行ったときの話だが、

夕方18時前やったかな

無線で、

「4丁目のNさん宅へ行ってください」

・・・久々に聞く名前やな

かつては毎日のように呼んでくれた常連さんだが、

もう4,5年音沙汰なかった

てっきり引っ越されたと思っていたのだが・・・

などなど思いながら、

配車先へ向かう

Nさん宅は公園脇の豪邸である

インターホンを押す前に、

やり過ぎとも思える豪華な和風の庭園を覗くと

玄関からNさんが出てくる

言わずと知れたお金持ちだが、

かつては行き先は最寄り駅と決まっていて100円ほどチップをくれたものだが、

「どうも!お久しぶりです」

「おう!あんたか、久しぶり」

「駅まで行かれます?」

「ちょっと待ってな、荷物があるから」

それほど大きな荷物ではないが、小さなダンボールから紙袋までいくつかトランクに積むのを手伝った。

これらの荷物を抱えて電車に乗るのは、無理ではないが多少しんどいだろう。

「どちらまで行かれます?」

「あっ、ごめん、言ってなかったね。大阪、大阪まで行ってくれる」

「・・・大阪ですか」

「あんたで良かったわ」

「・・・ぼくで良かった?」

このNさんはかつて毎日のように利用されていただけあって、

この地域のほとんどの運転手は知っている。

そして、ある噂が流れていた。

「えっと、高速で行ったらいいですね」

「もちろん」

「少し渋滞するかもしれませんけど」

「かまへんよ。それにしても久しぶりやねぇ。息子が死んでからやから、もう4年半になるかな」

「そう言えば息子さん亡くなられたんですよね」

「あれから大阪に住むようになったんやけどな、こっちの家も売ってしまったわけではないからたまに風通しに来んねん」

「そうなんですか、やっぱり向こうに越されてたんですね。どのあたりですか?」

「(高速)梅田で降りてな、堂山町」

「堂山・・・ですか」

やはり噂は本当やったんか

堂山というのは、東京で言えばいわゆる「2丁目」である。

「今日は荷物があったから、面倒くさいから車(タクシー)で行こ思って」

「(荷物の中に)なんか鍋とかありましたね」

「うん、お店でみんなで忘年会しよういう話になってな」

「お店・・・ですか」

「そう、ちょっと大きめのスナック」

堂山でスナック・・・どういう店かは想像がつく

「そういう人たち」が笑顔で鍋を囲む光景を想像してしまう。

「そのお店まで行かれます?」

「ええか?」

俺はその店の前に車をつけて、一体どんなリアクションを取ったらええんやろ・・・

「しかしあんなところ(大阪中心部)でお店持たれてるなんてすごいですねぇ」

「昔は儲かったんやけどな。それであんな屋敷まで建てられたんやけど、もう最近は(不景気で)あかんわ」

「結構人も雇われてるんでしょうね」

「うん、いいときは北と南、両方店持ってたから数十人はいたかなぁ」

本来なら「『女性』を雇われてるんでしょうね」と聞くところだが、敢えて『人』という表現にした。

わかっていながら、最後まで踏み切れない自分がいた

渋滞の中、会話を紡いでいきながら、寒いのに腋に汗をかいていた。

話は気を抜くと、「そういう方向」へ行ってしまい、

いつカミングアウトされるかわからないような空気

全く違う方向に話を持っていこうと、

「そう言えば、今週末(27日)大阪はダブル選挙ですよね」

「そ、そうねぇ・・・なんか盛り上がってるみたいやね」

「橋下さん、どうですかね?」

政治の話題をするときは、変なことを言って客の気分を壊してはいけないので一応相手の出方を伺う。

「そうねぇ、知事から市長なんてねぇ。逆ならあるかもしれないけど・・・でもすごい人やね」

「そうですよね、僕らとそんなに歳も変わらないのに」

「やっぱり魅力感じる?」

「・・・魅力・・・ですか?(めちゃめちゃ際どい質問やな)」

「彼、子ども多いから、きっとすごいで」

「・・・」

「平松さんはどうや?」

「・・・平松さんですか?」

「彼もダンディやろ。(橋下さんと)どっちがええ?」

「・・・あの・・・車内であまり政治の話してはいけないって言われてるんですよ(お前が振ったんやろ!)」

そして梅田の出口を降りて、

もうすぐ(目的地)や・・・という辺りで、

「あんたモテるやろ?」

うわー!

ずっとのらりくらり来たのにここで直球か

まさかここで正直に若い頃ゲイにモテたことをカミングアウトするわけにもいかない・・・(何気にお前それ自慢したいんやないんか?)

「いえ全然モテませんよ」

「・・・あぁ、そう。じゃあちょっと電話貸してくれる?」

えー!

俺の携帯貸すの?

ほんまに今どき携帯持ってへんの?

しかもこの話の流れなんなん?

でもこんな遠方まで大金払って乗ってくれてる客の要請断れへんし・・・

「・・・あ、・・・どうぞ」

「ありがと・・・えっとこれどうやってかけたらいいんかな。お店にかけたいんやけど」

電話の操作を教えつつ、

この電話からかけるということは、

俺の番号が店に登録される・・・

そんなことを考えていた。

「もしもし、あっ、XXちゃん?タクシーでこっちまで来たんやけどね。ちょっと出てきてくれる?荷物運んでほしいから。・・・うん、・・・あぁ、運転手さん全然(荷物)モテないって言わはるから」

11月30日(水) 景気30 くもり 高19 低6
営収 22,790(11,650-11,140)
15(9-6)回
11.50(7.00-4.50)時間
MAX 3,510

絶好調やった11月は、

最後にしぼんでしまった

3乗務連続の2万円台

うーん・・・停滞ですか?

嵐の前の静けさですか?