今年は関西でも運賃改定が行われ、タクシーを取り巻く環境は格段に改善してきている。
巷で騒がれるドライバー不足について、国会でもライドシェアの議論が盛んに行われている。
ここまで来たら、ライドシェアは導入されるのだろう。
現場のドライバーの立場からライドシェアの動きは非常に興味深い。
是非この動きを前向きに捉えていきたい。
ライドシェア成功のためには現場ドライバーの声が必要なのは間違いない。
旅客輸送の未来のために、炎上覚悟で(炎上するほど見られてないやろ)ガンガン議論していこう。
関西も2023年5月に運賃改定が行われ、遂に5.5割も解消しつつあります。 今後は話題になっているライドシェアについて、現場のドライバーの視点から議論していきます!
今年は関西でも運賃改定が行われ、タクシーを取り巻く環境は格段に改善してきている。
巷で騒がれるドライバー不足について、国会でもライドシェアの議論が盛んに行われている。
ここまで来たら、ライドシェアは導入されるのだろう。
現場のドライバーの立場からライドシェアの動きは非常に興味深い。
是非この動きを前向きに捉えていきたい。
ライドシェア成功のためには現場ドライバーの声が必要なのは間違いない。
旅客輸送の未来のために、炎上覚悟で(炎上するほど見られてないやろ)ガンガン議論していこう。
先日FMココロを聴いてたら、面白い話があったんで、メモしておこう。
MCはシンガーソングライターの馬場俊英さん。
ゲストは誰だったんやろう…(覚えとけよ)
「××さん(ゲスト)は、タクシー乗った時(運転手と)話とかします?」
「え?、僕は、しますね。結構しますよ」
「どんな話ですか?」
「いや、どこか行くのに、どの道通りますかとか。自分も運転するんで、タクシーの運転手さんの意見聞いたり…基本人の話聞くの好きなんで」
「そうなんですか。僕はね、基本あまり(タクシー車内で)話しないんですよ」
「そうなの」
「でも、先日タクシー乗った時、いつものようにずっと黙って乗ってたら、10分くらいして運転手さんが、『お客さん、良かったらちょっと話しませんか』って言ってきて」
「(爆笑)なにそれ」
「それで、『いいですけど』みたいに答えたら、『実はわたし、インターネットで定期的に文章(ブログ?)投稿してるんですよ。最近あまりネタがなくて…』『どんな話が良いんですか』『どんなんでも良いんですよ。先日はお客さんから、一度脱いだ下着はもう一度着たくないっていう話を聞いて…汚くなくても、脱いだ後の下着を着るのは抵抗あるみたいな』」
「(爆笑)わけわかんないすね」
「そうなんですよ。『そんな面白い話ないなぁ』『面白くなくても良いんですよ。なんでも良いから何かあれば』『ないですよ』みたいな感じで…」
オチがどんなんだったか忘れたけど、馬場さんが「わたし実はシンガーソングライターなんですよ」なんて話をしたら恰好のネタになったはずなんやけど。
とにかく面白かったなぁ。
ラジオでタクシー車内の話なんかしたら絶対面白いと思うよね(個人情報には気をつけなあかんけどな)。
俺も「何か話しませんか」やってみよ(きしょいからやめろ)。
このところまた俄かにライドシェア議論が盛り上がっている
実際のところタクシー業界では、このドライバー不足の世の中になっても未だライドシェアに対して異常なまでの拒否反応を示している。
ただ業界にいれば分かるが、ドライバー不足はまだい入り口に過ぎない
ライドシェアを拒否するのではなく、逆にライドシェアを業界の利益にすることを考える段階に入っているのではないか。
ライドシェアのドライバーにも2種免許取得を義務付けたら良いし、タクシーが不足している自治体では、その費用を補助金として支給したら良い。
またライドシェアドライバーは、地域の業者での点呼などを義務付けたら良いし、過疎地など業者が少ない、点呼に出向くのは距離があるときは遠隔点呼や自治体で運行管理する方法もある。
当然その管理費用はシェアドライバーから取れば良い。
料金は当然タクシーの認可料金を下回らないものとする。
高級車を使うなど、高額にする分には自由にしたら良いだろう。
問題は個人タクシーやろね。
このような形でライドシェアを認めたら、
個人タクシーの意味ってあるの?
みたいな話になるし、個人タクシー協会は猛反対するやろな。
駅から乗車して、年期の入った安定したタクシーを求めるなら個タク
アプリ、キャッシュレスで、ネクタイもしめてない(茶髪もありやろ)フランクなドライバーを求めるならライドシェア
みたいな棲み分けになってくれば、面白いとは思うが(もう炎上するほど読まれてないしな)。
昨年より続く全国での運賃改定ラッシュにより、既に多くの運賃ブロックにおいて料金の値上げが行われている。
そして5月末においては、「タクシー業界のがん細胞」と言われていた(誰が言ったんや)、大阪地区の「55割」が遂になくなった。
スマホアプリによる配車や決済が普通になり、若手乗務員や女性乗務員も徐々に業界に流れ込んできている。
さあ、これからだろう
タクシーはまだこれから変わっていくはず。
現場でその変化をとくと見ていこう。
タクシー無線を行う場所、無線室、またはオペ室(手術室みたいやな)などと呼ばれる。
昨今はアプリ配車なども増えているが、オペ室は多くのタクシー業者で未だ健在である。
大抵真夜中まで、業者によっては24時間稼働している。
夜中になると、一人になることも多い。
オペ室には、いろんな電話がかかってくる。
「今すぐ来てほしいんですけど」
「はい、どちらにおられますか」
「それが…分からないんです…」
「えーと…近くに何か目印になるような場所はありますか?コンビニとか(コンビニ言われても、どこか特定出来んやろ)」
「えー…ちょっと久々にこちらに来たものですから」
「それなら、どの駅の近くとか分かりませんかね?」
「駅ですか…駅は苦手なんです」
「…?」
「あ、見えました」
「そうですか!何が見えましたか?」
「あなたが」
「え?」
振り返ると…(オペレーター不足なのに、余計な投稿すんな)
タクシードライバーを5歳刻みで年代別に分けていくと、どの年代が一番多いでしょう。
70~74歳である
ここが一番多い
ちょっと信じられないけど、団塊の世代(現在72~76歳)の影響もあるのだろう。
実際70代前半のドライバーは元気である。
タクシー乗ってたら、70代まで元気で仕事出来るのかなとも思わせる。
しかし、さすがに80代のドライバーは一気に減る。
10年後には、さすがに彼らのほとんどは車を降りるだろう
コロナ禍でドライバーが激減し、今でもドライバー不足が騒がれているのに、10年後、いや5年後にはさらに2割ほどはドライバーが減ることになるだろう。
国交省は今回全国で行われている運賃改定を、今後2,3年ごとに行うとしている。
ドライバーは減る、料金は上がる
収入はうなぎのぼりだろう
さあ、40代以下の、オフィスや工場でつまらない毎日を過ごしている若者たち
タクシーに乗ろうじゃないか
一日中、常に景色が変わり、毎日新しい出会いがあり、行ったこともないところへ行ける
空車では車内でひとり、人間関係に頭を悩ますこともない。
タクシーに乗ろう
運賃改定の日、タクシーに乗った。
初乗り700円、加算100円、メーターの上がりもきもちよ・・・利用者の方にもわかりやすいだろう(お前メーター上がるの「きもちよい」言おうとしたな)
これからはこの100円単位がスタンダードになっていくのだろうか。
もう10年ほど運行管理者のしての内勤勤務で、現場に出ることも少なかった。
たまたま今日は車両も少なく、ハンドルを握った。
昔と違って、今はライバル(車両)が少ない。
走れば仕事がある。
待つストレスが少ない。
時代は変わった…
無線が鳴る
「Yさん宅へ行ってください」
了解ボタン
懐かしいなぁ、常連のYさん
「おはようございます」
Yさん歳取ったな、しかし懐かしい。
こちらは覚えてても、お客さんは新しい(新人)運転手だと思うんやろな。
「あら、お久しぶり」
「え…覚えてるんですか!」
「声で分かったわ」
びっくりした。
10年である。
10年以上の時を経て、運転手を覚えてくれていた。
胸が熱くなった。
駅までの10分ほど、昔話をしながら
「(コロナも落ち着いたし)自分もそろそろ現場に戻ろうと思ってるんです」
そのとき次の無線が鳴った。
現実に戻された。
「駅でお客さんお待ちです」
知るか。
Yさんとの時間を邪魔されて不快だった。
「1800円です」
「今日から(料金)上がったんやね」
「そうなんです、すみません…」
駅に入っていく老いたYさんの背中を見つめながら、嬉しさ、ハンドルを握る楽しさをかみしめていた。
この業界に関わってきてよかった。
また運転手、プレイヤーとしてグランドに戻ろう。